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「ポジショナルプレー」「トランジション」…言葉に囚われれば本質を失う【小宮良之の日本サッカー兵法書】

カテゴリ:連載・コラム

小宮良之

2020年05月27日

「トランジションという用語を出すと、すべての正解があるように…」

 カギになるのは、結局はこれを伝える人間のパーソナリティーである。まずは、選手たちの心に訴えるリーダーシップがあるか。そして日々のトレーニングを重ねる中で納得させ、試合でそれを証明し、確信に導かねばならない。

 例えば、戦術的ピリオダイゼーションの支持者と言われるジョゼ・モウリーニョ監督だが、彼が名将である理由は理論にはないだろう。その人間性が、選手を強烈に惹きつける。練習で手ごたえを感じさせ、試合では予言した現象が起こる。それが求心力、カリスマにつながって、練習の効率が格段に上がり、試合で選手は神がかったプレーを見せるようになるのだ。

「これは一例だが、トランジションという用語を出すと、そこにすべての正解があるように考えられてしまう。しかし、トランジションは単なる現象に過ぎない。サッカーは、攻撃と守備しか存在しないのだ」

 冒頭のプロフェッサーの言葉は、本質をついている。

 しかし、ここでも言葉に囚われてしまえば、それは抜け殻になってしまうのだ。

文●小宮良之

【著者プロフィール】
こみや・よしゆき/1972年、横浜市生まれ。大学在学中にスペインのサラマンカ大に留学。2001年にバルセロナへ渡りジャーナリストに。選手のみならず、サッカーに全てを注ぐ男の生き様を数多く描写する。『選ばれし者への挑戦状 誇り高きフットボール奇論』、『FUTBOL TEATRO ラ・リーガ劇場』(いずれも東邦出版)など多数の書籍を出版。2018年3月には『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューを果たした。
 
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