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“ペップ最大の汚点”や“迷走マドリーの象徴”etc――スペイン人記者が選ぶラ・リーガ過去20年のワースト11【現地発】

カテゴリ:ワールド

アドリアン・ブランコ

2020年05月26日

将来性を期待されてマドリーに加入するが、スピードも運動量も問題外

指導力のなさでチームを混乱に陥れたのが、このパコ・アジェスタランだ。(C) Getty Images

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 前線にも能力不足を露呈した面々が並ぶ。マキシ・ロペスはパワープレー要員として前線の基準点になりながら、要所で得点を奪うという明確なミッションを遂行するためにバルサの一員になった。だが、ボールテクニック、動きともぎこちなく、その特徴をまったく発揮できなかった。

 13年夏にセビージャに加入したラウール・ルセスクは、母国の名門ステアウア・ブカレストでの実績が全く通用せず、図らずも東欧サッカーのレベルの低下を知らしめた。ポジションを争うライバルだったカルロス・バッカとケビン・ガメイロとのレベルの差は歴然としていた。

 見込み違いだった点はマヌエル・カナバルも同様だ。将来性を期待されて1997年夏にマドリーに入団するも、スピード、運動量ともに不足し、ストライカーとしての能力を発揮する以前の問題だった。マドリー退団後もラージョ・バジェカーノ、マラガなど中小クラブを転々としたキャリアが示すように、残念ながら第一線で活躍できるレベルになかった。

 監督のパコ・アジェスタランについても叙情酌量の余地はない。もちろんラ・リーガ1部のクラブを率いること自体、リスペクトに値するし、また結果でほぼ全てを評価される監督という仕事の難しさもある。しかし、こそスペイン人指揮官が率いたチームは、バレンシアにしてもラス・パルマスにしても組織としての体すら成していなかった。選手たちのピッチ上で浮かべる苦悩の表情が、指導力の欠如を物語っていた。

文●アドリアン・ブランコ(エコス・デル・バロン)
翻訳●下村正幸
 
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