• トップ
  • ニュース一覧
  • 「日本のW杯制覇に心が震えた」43歳で7度目の五輪出場を目指す“ブラジルの伝説”の想い【現地発】

「日本のW杯制覇に心が震えた」43歳で7度目の五輪出場を目指す“ブラジルの伝説”の想い【現地発】

カテゴリ:連載・コラム

リカルド・セティオン

2020年05月25日

「アジアのチームが欧州の強豪やアメリカを抑えて優勝するなんて」

昨年のフランスW杯で7度目の参戦を果たし、澤穂希(左)と並んでいた大会最多出場記録の単独トップに立った。(C) Getty Images

画像を見る

 フォルミガは最後の国際大会と決めていた舞台。それが東京オリンピックだった。彼女にとっては7度目の五輪。チームスポーツの選手で、これまで7度もこの晴れ舞台に立った選手は一人もいない。

 ところが新型コロナウィルスの流行で、大会は1年延期になってしまった。彼女の進退が心配されたが、嬉しいことに数日前、参加する意志を表明した。来年の夏には43歳だが、無事にオリンピックが行われれば、彼女の姿は必ずや東京にあるだろう。そしてブラジルが勝ち進むにはこのベテランの力が必要だ。

 所属するパリSGも先日、彼女との契約を21年まで延長することを決めた。これは素晴らしいキャリアに対するリスペクトの表れでもある。これで、五輪までレベルの高い環境でプレーを続けることができるようになった。逆に言えば、熾烈なリーグを戦うために、フィジカルコンディションを高いレベルでキープしなくてはならない。
 
 そんな彼女は、なでしこジャパンのファンでもある。かつて、こんなコメントを残している。

「2011年に日本がワールドカップで優勝した時は、本当に、本当に嬉しかった。日本の選手たちの気持ちを考え、心が震えた。あれはサッカーをプレーする女性全ての勝利でもあったと思う。アジアのチームがヨーロッパの強豪やアメリカを抑えて優勝するなんて。本当に素晴らしい快挙だった」

 多くのビッグトーナメントに出場しているフォルミガだが、まだ残念ながらW杯でも五輪でもタイトルを手にしていない。W杯では2007年の中国大会で準優勝、1999年のアメリカ大会で3位、五輪では2004年と2008年に決勝に進んだが、ともに銀メダルに終わっている。

 親しみの持つ日本で、そして最後のオリンピックで、まだ手に入れたことのない金メダルを手にすることを、フォルミガが夢見ている。

文●リカルド・セティオン
翻訳●利根川晶子

【著者プロフィール】
リカルド・セティオン/ブラジル・サンパウロ出身のフリージャーナリスト。
8か国語を操り、世界のサッカーの生の現場を取材して回る。FIFAの役員も長らく勤め、ジーコ、ドゥンガ、カフーなど元選手の知己も多い。現在はスポーツ運営学、心理学の教授としても大学で教鞭をとる。
【関連記事】
「めっちゃ青春」「可愛い!」なでしこ鮫島彩が公開したボストン時代の秘蔵写真10枚にファン歓喜!
セルビアの北京五輪代表FWが拳銃自殺。同郷の元磐田ジブコビッチとは中国でともにプレー
「すでに美少女」「お母様、美人だなー」INAC仲田歩夢が投稿した母娘2ショットにファン驚愕!
「姉妹に見える」「お母さんまで美人」なでしこ清水梨紗が投稿した母娘2ショット写真が大反響!
「最高に美しい」「なんてキュートなの!」アメリカ女子代表のエースが公開した、生後9日の愛娘との海辺2ショットが大反響!

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ