「アジアのチームが欧州の強豪やアメリカを抑えて優勝するなんて」
フォルミガは最後の国際大会と決めていた舞台。それが東京オリンピックだった。彼女にとっては7度目の五輪。チームスポーツの選手で、これまで7度もこの晴れ舞台に立った選手は一人もいない。
ところが新型コロナウィルスの流行で、大会は1年延期になってしまった。彼女の進退が心配されたが、嬉しいことに数日前、参加する意志を表明した。来年の夏には43歳だが、無事にオリンピックが行われれば、彼女の姿は必ずや東京にあるだろう。そしてブラジルが勝ち進むにはこのベテランの力が必要だ。
所属するパリSGも先日、彼女との契約を21年まで延長することを決めた。これは素晴らしいキャリアに対するリスペクトの表れでもある。これで、五輪までレベルの高い環境でプレーを続けることができるようになった。逆に言えば、熾烈なリーグを戦うために、フィジカルコンディションを高いレベルでキープしなくてはならない。
ところが新型コロナウィルスの流行で、大会は1年延期になってしまった。彼女の進退が心配されたが、嬉しいことに数日前、参加する意志を表明した。来年の夏には43歳だが、無事にオリンピックが行われれば、彼女の姿は必ずや東京にあるだろう。そしてブラジルが勝ち進むにはこのベテランの力が必要だ。
所属するパリSGも先日、彼女との契約を21年まで延長することを決めた。これは素晴らしいキャリアに対するリスペクトの表れでもある。これで、五輪までレベルの高い環境でプレーを続けることができるようになった。逆に言えば、熾烈なリーグを戦うために、フィジカルコンディションを高いレベルでキープしなくてはならない。
そんな彼女は、なでしこジャパンのファンでもある。かつて、こんなコメントを残している。
「2011年に日本がワールドカップで優勝した時は、本当に、本当に嬉しかった。日本の選手たちの気持ちを考え、心が震えた。あれはサッカーをプレーする女性全ての勝利でもあったと思う。アジアのチームがヨーロッパの強豪やアメリカを抑えて優勝するなんて。本当に素晴らしい快挙だった」
多くのビッグトーナメントに出場しているフォルミガだが、まだ残念ながらW杯でも五輪でもタイトルを手にしていない。W杯では2007年の中国大会で準優勝、1999年のアメリカ大会で3位、五輪では2004年と2008年に決勝に進んだが、ともに銀メダルに終わっている。
親しみの持つ日本で、そして最後のオリンピックで、まだ手に入れたことのない金メダルを手にすることを、フォルミガが夢見ている。
文●リカルド・セティオン
翻訳●利根川晶子
【著者プロフィール】
リカルド・セティオン/ブラジル・サンパウロ出身のフリージャーナリスト。
8か国語を操り、世界のサッカーの生の現場を取材して回る。FIFAの役員も長らく勤め、ジーコ、ドゥンガ、カフーなど元選手の知己も多い。現在はスポーツ運営学、心理学の教授としても大学で教鞭をとる。
「2011年に日本がワールドカップで優勝した時は、本当に、本当に嬉しかった。日本の選手たちの気持ちを考え、心が震えた。あれはサッカーをプレーする女性全ての勝利でもあったと思う。アジアのチームがヨーロッパの強豪やアメリカを抑えて優勝するなんて。本当に素晴らしい快挙だった」
多くのビッグトーナメントに出場しているフォルミガだが、まだ残念ながらW杯でも五輪でもタイトルを手にしていない。W杯では2007年の中国大会で準優勝、1999年のアメリカ大会で3位、五輪では2004年と2008年に決勝に進んだが、ともに銀メダルに終わっている。
親しみの持つ日本で、そして最後のオリンピックで、まだ手に入れたことのない金メダルを手にすることを、フォルミガが夢見ている。
文●リカルド・セティオン
翻訳●利根川晶子
【著者プロフィール】
リカルド・セティオン/ブラジル・サンパウロ出身のフリージャーナリスト。
8か国語を操り、世界のサッカーの生の現場を取材して回る。FIFAの役員も長らく勤め、ジーコ、ドゥンガ、カフーなど元選手の知己も多い。現在はスポーツ運営学、心理学の教授としても大学で教鞭をとる。