永島昭浩が選ぶJ歴代ベスト11「周囲も活かせる11人。日本人の最高傑作は…」

カテゴリ:Jリーグ

江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)

2020年05月20日

ラウドルップから「永島、ワイン好きか?」と聞かれ…

「マイベスト11」について語ってくれて永島氏。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 2列目は、ミカエル・ラウドルップ、ジーコ、アンドレス・イニエスタと外国籍選手3人を選出。ジーコとイニエスタはもう説明不要ですよね。神戸でチームメイトだったラウドルップは、Jリーグでプレーした期間は短かったですが、個人的にいちばん影響力を受けた選手だったので、入れさせてもらいました。

 彼にああしろこうしろと言われることはあまりなかったんですが、練習中からポジショニングやお互いの関係の重要性を学びました。しっかり準備をしておくと、偶然ではなく、論理的にチャンスが作れる、多くの選択肢やアイデアが生まれるという、理に適った世界基準での決定機作りを教わりました。

 僕が30歳を過ぎて、フィジカルが落ちる中でもゴールを決められたのは、ラウドルップと一緒にプレーした経験が大きかった。今まさにイニエスタとプレーしているヴィッセルのFWの選手たちも、そういう事を感じているのではないかな。

 余談ですが、ラウドルップから「永島、ワイン好きか?」と聞かれ、「どうして?」と答えると、「ヨーロッパでワインを作っている」いう話聞いた時は驚きました。当時、日本ではサッカー選手はサッカーだけに集中しろ、という風潮でしたからね。
 
 前線はやや下がり目に中村俊輔を選びました。唯一無二の誰も真似できないフリーキックという武器を持っているので。フリーキックの重要性を改めて知らしめてくれた選手です。

 トップは大久保嘉人。個人技での得点、中央、サイドからもグループ戦術からの得点とバラエティな形で多くのゴールを取ってきたという意味で選びました。

 監督に選んだ岡田武史さんは、何にも代え難い経験をされていて、話が奥深いし、説得力がある。ただ、「それが全てじゃないという」考えを持ち併せていて、幅と柔軟性がある。あれだけの経験と実績がありながら、満足せず今ある知識を未来のために変えていこうチャレンジができる。そういう指揮官だと思います。器の大きさを感じます。

取材・文●江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)
協力●DAZN

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