信じ難いほどの頼りなさ――ファイフィールド記者
ワーストイレブンの頼りなさは、信じ難いほどだ。
プレミアリーグで“凡ミス伝説”を残したマッシモ・タイービは、コミュニケーション能力が重要なGKでありながら英語を話せなかったため、クラブは臨時に雇った地元のイタリアン・レストラン経営者に、ベンチ前から指示を叫ばせる必要があったほどだった。
右SBに選択した01年の夏にバルセロナからチェルシーへ加わったウィンストン・ボハルデは、入団から数週間後に途中就任したクラウディオ・ラニエリから2軍やユースでの練習を命じられて事実上の戦力外となったが、買い手が見つからずにトップ選手の待遇を受けたまま、4年契約を全うした。
00年の夏にアーセナルに加わったイゴール・ステパノフは、そのトライアル合格の事実にチームメイトも驚いたほどに「非プレミア級」。リーグ・アンのナントからチェルシー電撃加入を果たしたパピ・ジロボジは、チェルシーではおろか、後にプレミア・デビューを果たしたサンダーランドでも降格回避の力になれず……。私の選ぶCBコンビに「自信」の二文字はない。
左SBはジウベルト。トッテナムのトップチーム史上初のブラジル人は、移籍2年目に訪れたポーツマスとのプレミアラストゲームでも、ハーフタイムでベンチに下げられるほどの印象の薄さだった。
プレミアリーグで“凡ミス伝説”を残したマッシモ・タイービは、コミュニケーション能力が重要なGKでありながら英語を話せなかったため、クラブは臨時に雇った地元のイタリアン・レストラン経営者に、ベンチ前から指示を叫ばせる必要があったほどだった。
右SBに選択した01年の夏にバルセロナからチェルシーへ加わったウィンストン・ボハルデは、入団から数週間後に途中就任したクラウディオ・ラニエリから2軍やユースでの練習を命じられて事実上の戦力外となったが、買い手が見つからずにトップ選手の待遇を受けたまま、4年契約を全うした。
00年の夏にアーセナルに加わったイゴール・ステパノフは、そのトライアル合格の事実にチームメイトも驚いたほどに「非プレミア級」。リーグ・アンのナントからチェルシー電撃加入を果たしたパピ・ジロボジは、チェルシーではおろか、後にプレミア・デビューを果たしたサンダーランドでも降格回避の力になれず……。私の選ぶCBコンビに「自信」の二文字はない。
左SBはジウベルト。トッテナムのトップチーム史上初のブラジル人は、移籍2年目に訪れたポーツマスとのプレミアラストゲームでも、ハーフタイムでベンチに下げられるほどの印象の薄さだった。
中盤も我ながら、なかなかの人選だ。アンカーのジュニア・ルイスは、レスターのファン投票で「史上最低」に選ばれた過去を持ち、トップ下のブルーノ・シェイルーも、獲得を進めたジェラール・ウリエによる「新ジダン」という前評判とは裏腹にほとんど活躍できず。指揮官がラファエル・ベニテスに変わるや否や戦力外となっている。
両サイドハーフのアルベルト・ルケとリッキー・ファン・ヴォルフスビンケルは、10億円以上もの移籍金で獲得されたにも関わらず、ニューカッスルとノーリッジで、揃ってリーグ戦1得点という戦績に終わった。
最前線のコスタス・ミトログルは、14年1月に即戦力として降格危機にあったフルアム加わるも自身はノーゴールで、チームも降格。2トップを組むベベは、明らかな実力不足で、マンチェスター・Uへの移籍自体が謎だった。
最後に、頼りない指揮官と言えば、クリスタル・パレスでのフランク・デ・ブールだろう。2017-18シーズンに開幕から無得点のリーグ4連敗という散々な成績で、史上最速解雇の憂き目にあったオランダ人監督は、最弱イレブンの“親分”に打ってつけだ。
◆ドミニク氏が選ぶワーストイレブン(※右から)
【GK】
タイービ(マンチェスター・U)
【DF】
ボハルデ(チェルシー )、ステパノフ(アーセナル)、ジロボジ(チェルシー、サンダーランド)、ジウベルト(トッテナム)
【MF】:ルイス(レスター)、ルケ(ニューカッスル)、シェイルー(リバプール)、ファン・ヴォルフスビンケル(ノーリッジ)
【FW】
ミトログル(フルアム)、ベベ(マンチェスター・U)
【監督】
F・デ・ブール(クリスタル・パレス)
文●スティーブ・スタマーズ(Steve Stammers/Daily Mail etc.)、ドミニク・ファイフィールド(Dominic Fifield/The Athletic)
翻訳●山中忍