「この試合でやっと認められた」元日本代表MF羽生直剛氏が回顧する“伝説のダービー”

カテゴリ:Jリーグ

江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)

2020年05月09日

ダービー前はアットホームな雰囲気が一変

ダービー当日はヴェルディ・サポーターの応援に圧倒されたという。(C)SOCCER DIGEST

画像を見る

――6節の東京ダービーを迎えるまでのチーム状態は?

「正直なところあまり覚えてないですね。昔のことはすぐ忘れちゃうんですよ(笑)」

――チームにはすぐ溶け込めましたか?

「すごく入りやすかったですね。優しい選手が多かったですし、日本代表にも選ばれたので、気を使ってくれている部分もあったかもしれません。城福さんも気に掛けてくれましたし。いま振り返ると、当時の東京はまだまだというか、良くも悪くもアットホームなチームでしたね」

――千葉ダービーも経験されていますが、東京ダービーを迎えるに当たって、他の試合とは違う雰囲気を感じましたか?

「千葉ダービーも熱いですが、東京ダービーは本当に異様な雰囲気を感じました。ダービーの週だけ小平の練習場に来るファンの熱気が違って、人数も多いですし、『絶対勝ってくれ』と圧をかけられて。『すごい熱いな』と驚きました。試合の時も『オ~、ヴェルディ』という歌に圧倒されて、『すげえな』と。この一戦の重要性を感じましたね」

――チームメイトも目の色が違った?

「ヴェルディには絶対負けられない、という雰囲気はありましたね。さっき言ったアットホームな雰囲気とはまったく違って。移籍して初めてのダービーだったので、『とても大事な試合』と感じたのを覚えています」
 
――当時のヴェルディの印象は?
 
「読売クラブの時代からヴェルディが好きでした。みんな上手いじゃないですか。ラモス(瑠偉)さんやビスマルクさん、北澤(豪)さんなど中盤の選手に憧れていました。技術が高くて、南米っぽくて、個人技を大事にする。そういうサッカーが本来好きなので。ヴェルディといえば、そういうイメージですよね。当時もフッキとかディエゴとか、前の方にブラジル国籍選手がいました。福西(崇史)さんや土屋(征夫)さんもいて、経験もあって、したたかなチームという印象がありました」

――この試合で、1点ビハインドの62分に移籍後初ゴールを決めました。

「ゴールは記憶に残っていますが、試合はあまり覚えていません(笑)。いまファン・サポーターの方と話す機会があり、『あのゴールで心を掴まれました』と言ってくれる人もいます」
 
【関連記事】
FC東京復帰の可能性は? 羽生直剛が長友佑都にクラブ主催の特別動画で直球質問
【FC東京】“プレジデント”と呼ばれるアタッカーに「笑顔が増えた理由」
セルジオ越後が選ぶJ歴代ベスト11「他の10人も”別格”と認めるだろうベストプレーヤーは…」
福西崇史が選ぶJ歴代ベスト11「ドゥンガから口酸っぱく言われたことは…」
【中村俊輔の“10の教え”】心に響く希代のレフティの“金言”。「お金がどうこうじゃなかった」「楽しませるのは当たり前」

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 王国の誇りを胸に
    4月10日発売
    サッカー王国復活へ
    清水エスパルス
    3年ぶりのJ1で異彩を放つ
    オレンジ戦士たちの真髄
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 特別企画
    5月1日発売
    プレミアリーグ
    スター★100人物語
    絆、ルーツ、感動秘話など
    百人百通りのドラマがここに!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 完全保存版
    1月17日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    決戦速報号
    前橋育英が7年ぶりの戴冠
    全47試合&活躍選手を詳報!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ