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【コラム】100年前の世界に想いを馳せて──。第一次大戦とスペイン風邪、そしてフットボール

カテゴリ:ワールド

石川聡

2020年05月05日

若きスコットランド代表FWを襲った悲劇

 グランビル氏は第2部で、元チェルシー選手の悲しい出来事も伝えている。1918年12月に29歳の若さで亡くなったアンガス・ダグラスという選手の話だ。

 死亡時はニューカッスル・ユナイテッドでプレーしていたが、チェルシーには期待の若手として1908年に加入。右ウイングのポジションで1911-12シーズンの1部昇格や、1911年のFAカップ準決勝初進出に貢献したという。その活躍が認められてスコットランド代表にも選ばれた。

 そのダグラスが感染したばかりか、不幸にも4歳年下の妻もウイルスの標的に。夫妻は別々の部屋に隔離されていたが、まず妻が亡くなり、3日後にはその後を追うようにダグラスも逝ったという。二人の間には生後約8カ月の娘がいた。

 イングランドでは1919年9月に戦前のようなフットボールリーグが再開した。ディビジョン1ではウエスト・ブロムウィッチ・アルビオンが優勝。バーンリーが勝点9差で2位となり、チェルシーが3位、リバプールが4位で続いた。

 ところで、この年は日本サッカーにとっても重要な出来事があった。3月にFA(イングランド・サッカー協会)が日本にシルバーカップを寄贈したことが報じられ、それが2年後の大日本蹴球協会(現在の日本サッカー協会)創設、全国優勝競技会(天皇杯JFA全日本サッカー選手権大会)スタートにつながっている。

文●石川 聡
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