ピッチレベルでのアシスト役は松田監督だった
ピッチレベルでのアシスト役は、松田監督が担った。ブラジル留学経験のある松田監督はポルトガル語が堪能で、クリスティアーノとの意思疎通に問題がなかったのだ。
松田監督が構築するチームは組織性に優れ、その根幹となるゾーンディフェンスを機能させるには、全員が細かな原理原則を理解して周りと連動しなければいけなかった。その点では、栃木在籍3年目のパウリーニョ、ポルトガル語を操る松田監督、ピッチ上の動きの塩梅を伝えてくれる三都主がいたのはクリスティアーノにとっては大きかった。
クリスティアーノは決められた一定の守備タスクをこせば、あとは自由だった。持ち前のスピードとパワーを十二分に発揮し、現在もそうであるように、長いレンジからのミドルやFKを次々と決めていった。元々実力がある選手にプレーしやすい環境が用意されたのだから、成功するまで時間はかからなかった。
松田監督が構築するチームは組織性に優れ、その根幹となるゾーンディフェンスを機能させるには、全員が細かな原理原則を理解して周りと連動しなければいけなかった。その点では、栃木在籍3年目のパウリーニョ、ポルトガル語を操る松田監督、ピッチ上の動きの塩梅を伝えてくれる三都主がいたのはクリスティアーノにとっては大きかった。
クリスティアーノは決められた一定の守備タスクをこせば、あとは自由だった。持ち前のスピードとパワーを十二分に発揮し、現在もそうであるように、長いレンジからのミドルやFKを次々と決めていった。元々実力がある選手にプレーしやすい環境が用意されたのだから、成功するまで時間はかからなかった。
栃木はクリスティアーノが加入したこの年、当時J2に降格したG大阪にも、クリスティアーノの得点などを含む4ゴールで大勝した。今でもクラブ史として語り継がれる金星のひとつだ。この年、栃木はクラブ史上最高位となるJ2での9位に入ったが、G大阪戦の金星といい、やはりクリスティアーノの存在があってこそであった。
取材・文●鈴木康浩(フリーライター)