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「少しずつ、少しずつ」。指揮官や首脳陣の過去の言葉から紐解く“甲府が変わろうとしている理由”

カテゴリ:Jリーグ

サッカーダイジェスト編集部

2020年05月01日

「ポジティブに捉えれば今は変える時期と捉えられる。ネガティブに捉えれば…」

 そんななかで迎えた今季は編成も含めて大きく舵を切った一年だ。多くのベテランがチームを去り、若手、中堅が加わって年齢構成は大きく変わった。伊藤監督は「メンバーが大きく変わった。1からのチーム作り」と大きな刷新と捉えている。

 昨年は35歳のピーター・ウタカ(現・京都)がおり、ポゼッションを高めるためにフィールドプレーヤー10人が守備を厭わない戦いを実現するのは難しかった。強烈な個を活かすためには組織に、日本人選手にしわ寄せがいく面も否めなかった。今年は強力な助っ人がいない代わりに、指揮官が求めるサッカーを体現しやすい選手が揃っている。

「ポジティブに捉えれば今は変える時期と捉えられる。ネガティブに捉えれば資金が乏しく、チームの過渡期。限られた予算でなんとか昇格を目指せるチームをアグレッシブに作っていく」

 シーズンイン前の宮崎キャンプで伊藤監督は今年のチームのイメージをこう表現していた。伊藤監督はポゼッションを高め、攻守にアグレッシブなスタイルの構築に取り組んでおり、若手へのシフトは新たなスタイル=伊藤監督が本来目指すスタイルへの転換をするうえでも後押しとなるはずだ。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響でリーグが中断しているが、この変革プランは頓挫することはないだろう。リーグが再開すれば、甲府は“変わる”ための道を歩み始めるはずだ。
 2年目を迎えた伊藤監督の根底にある想いはひとつ。

「楽しいサッカーを選手、サポーター、ファンみんなで共有したいし、我がチームはこういうチームというのが見えればすごくいい」

 勝つことだけに焦点を当てるなら、甲府という地方クラブの価値は薄れる。だが、山梨県民、サポーターが誇りに思えるクラブとなることに焦点を当てるなら大きな存在感を放つ。それは05年の初昇格の熱気が証明している。その熱気を取り戻すためにも、変革はフロントを含めて強い意志を貫けるかが問われるだろう。

構成●サッカーダイジェスト編集部

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