【アジアカップ】充実感から絶望へ、長谷部誠が抱く悔恨と戸惑い

カテゴリ:日本代表

寺野典子

2015年01月24日

今は3年後、4年後のことは正直考えられない。

PK戦では2人目のキッカーとしてシュートを決め、GK川島(右)に想いを託す。試合後もキャプテンとして、最後まで気丈に振る舞った。 写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

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 そして、こうも話している。
 
「120分これだけのチャンスを作って、1点しか取れていないというのは、自分たちの決定力不足であり、そういう力不足だと思いますね」
 
 敗因を探せばきりはない。
 
 新しいチームのサッカーに手応えを感じていたからこそ、こういう結果は衝撃だったに違いない。自分たちが蒔いた種ではあるものの、サッカーの厳しさを思い知るに十分な結果であり、現実だった。
 
「この大会が始まる前からそうでしたけど、今は3年後、4年後のことは正直考えられない。でも、今をやることでしか、そこには繋がらない。日本サッカーがこれから成長するためには、若い選手たちももっと出てこなくちゃいけないと思います。そういう部分の気持ちは、アジアカップ前と今とではそんなに変わらない」
 
 惨敗したブラジル・ワールドカップからの、再スタートを期して挑んだアジアカップ。しかし、その想いは挫かれた。
 
「結果から言えばもちろん挫かれていますし、新しい監督が来て、新しいシステムややり方をやったりして、手応えを掴んでいたなかで、こういう結果なので。うん。難しいですね」
 
 厳しい現実を跳ね返すだけの力は、まだ湧いてはこないのだろう。長谷部は自嘲気味に、少し笑ったようにも見えた。
 
 それでも、フランクフルトへ戻り、試合を重ねることで、前へと踏み出せるはずだ。
 
 ―日―日、一歩一歩を積み重ねることでしか、成長はできない。この悔しさを糧にするためにも、戦い続けるしかないのだ。
 
取材・文:寺野典子
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