【セルジオ越後】代表監督時代は批判もしたけど…土の上でサッカーをしてくれたジーコに感謝!

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェストWeb編集部

2020年04月23日

日本人が実力で勝ち取った初めての“海外移籍”

平塚からペルージャに移籍した中田英。W杯でその実力を見せつけ、海外からの高い評価を得て移籍につなげた。(C) Getty Images

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 歴代ベストイレブンに選ばなかったなかで、もうひとり挙げておきたいのが中田英寿だ。ヒデはJリーグでは3年半ほどしかプレーしなかったけど、特に3年目、4年目のインパクトは凄かったよね。

 ヒデの功績として大きいのは、日本人選手として初めて“海外移籍”したことだよ。正直、彼がペルージャに移籍するより前の移籍は、留学的な側面が強かった。移籍先のチームも初めから選手の実力を評価して取ったわけじゃなくて、まず練習させて実力を測ったうえで契約したり、あるいはマーケティングの側面を大いに期待しての契約だったはずだ。

 もちろん、ペルージャに移籍したヒデにもクラブがまったくマーケティング効果を期待しなかったわけじゃないと思うけど、ワールドカップで魅力的なプレーをして選手としての正当な評価を得たうえで、プロ化した社会に海の向こうからオファーが届いた。あの移籍が、日本人が実力で勝ち取った“初めての”海外移籍だったと思うよ。

 そして、そのヒデのイタリアでの活躍によって、日本代表の主力選手たちに海外から次々とオファーが来るようになった。ただし、その後は代理人が売り込んでねじ込むような移籍も増えていったから、現状は一概に実力で勝ち取った移籍とばかりは言えないけど、ジーコと同じく道筋をつけたという意味では、ヒデの貢献も大きいよ。

 ただし、そんなヒデも欧州のビッグクラブでレギュラーに定着するところまではいけなかった。その後、長友がインテルでしばらくレギュラーを務めたけど、マンチェスター・ユナイテッドに所属した香川しかり、ミランに移籍した本田しかり。花形の攻撃的な選手では、いまだビッグクラブで主軸となり、活躍したケースは出ていない。

 日本サッカーがさらにもう一歩ステップアップするためにも、そういう選手が出てくることを望みたいね。

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