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【指揮官コラム】チェンマイFC監督 三浦泰年の『情熱地泰』|遅刻するタイ人ばかりじゃない!

カテゴリ:特集

サッカーダイジェスト編集部

2015年01月21日

人間は必ず成長できると僕は信じている。

寺院のある山頂で撮った一枚。タイの歴史や文化、コーチの人柄に触れられた一日に。

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 朝5時半に起き、準備をして家を出るのは6時半前。ランチはショッピングモールの地下(日本でいう“デパ地下”)にあるタイ料理店でとるのが定番で、1食100バーツ以内(360円)で収まる。その後はスタバでコーヒーを飲みながら、午後の練習プランを練ったり、雑談をしたりする。
 
 こんな毎日から得られる情報だけでは、とてもタイの文化や歴史を知ることなど難しい。 僕は、まず「タイを知らなくてはタイのチームを勝たせることはできない」と思っている。タイの歴史は長く、そんなに簡単には語れないだろうが、人々の生活習慣、風習、文化はもちろん国内の情勢などを知ること、知ろうとすることで、少しずつチームを良くできるだろうと信じている。
 
 タイという国やタイリーグを知ろうとすれば、たくさんの情報が耳に入ってくる。自らタイの本を買って読みもした。「タイ人はああだ、こうだ」と聞いたりするし、書いてあったりもする。多くの情報は、確かなことなのかもしれない。しかし人間は必ず成長すると僕は信じている。ナアと寺院に行き、多少なりともその人間性を知れたのは、このチェンマイでの日々にちょっとした明るい兆しを感じさせる時間となった。
 
そこで今日の一言。
「固定観念を捨ててみよう」
 人や物事を見る時、場合によっては固定観念というものが邪魔になる。第一印象での思い込みは非常に危険だ。
 
 例えば、タイ人は人前で怒られるのが苦手で、そういう扱いを受けると、やる気をなくしてしまうという。これも固定観念だと思う。タイ人でなくても、きっとやる気を失うはずだ(笑)。また、タイ人は平気で遅刻して来るというが、日本でもそういうヤツはいるだろう(笑)。いや、世界中にいるはずだ。いずれにしても、こう言われているようなタイ人ばかりでもないだろうし、やはり人は必ず成長できると僕は思うのだ。
 
 経験上、同じ国の人間同士だと言葉が通じるぶん、どうしても選手を理解したつもりになって固定観念を抱いてしまうことがある。すると、選手の良い部分が隠れてしまいがちだ。きっと僕の周りにいる人たちが自分に抱く固定観念も似ているものなのだろう。
 
 どうか日本の皆さん、チェンマイにいる僕への固定観念を取り除いてください(笑)。僕は今、選手に対して固定観念を持たずに、僕のフィロソフィーを注入している毎日です。
 
2015年1月20日
三浦泰年
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