• トップ
  • ニュース一覧
  • 「バルトメウ会長はまるで“王様”メッシのように…」6人の理事が一斉辞任したバルサ内紛の舞台裏【現地発】

「バルトメウ会長はまるで“王様”メッシのように…」6人の理事が一斉辞任したバルサ内紛の舞台裏【現地発】

カテゴリ:連載・コラム

エル・パイス紙

2020年04月13日

これまで一緒に働いてきた同僚に電話一本で辞任を迫る

 給与カット問題についても、意見の対立という根っこの部分は同じだ。最終的に中断期間中の70パーセントの削減という形で選手側と合意したが、反対派はユベントスやバイエルン・ミュンヘンといった他のクラブと比べて下げ幅が不十分であると訴えていた。彼らの不満は蓄積する一方で、しまいには21年夏に予定されている会長選挙の前倒しを要求。その一連の動きがバルトメウの不信を買って、内部分裂という最悪の事態を招く結果となった。

 今後、理事会を信頼できる身内だけで固めてバルトメウは野心を完遂させたい一心であるが、クラブの経営が逼迫しているのは、もはや火を見るよりも明らか。考え方の食い違いこそあれ、これまで一緒に働いてきた同僚に対し、電話一本で、しかもこの自宅待機状態という非常時に辞任を迫るそのやり方は、ワンマン化の進行の何よりの表われだ。

 反対派6人の辞任により、長年メッシという王様を中心に戦ってきたチームがそうであるように、フロントの結束力は高まるかもしれない。結果さえよれば、プロセスは問わない。それが今、カンプ・ノウで流行りの処世術のようだ。

文●ラモン・ベサ(エル・パイス紙バルセロナ番)
翻訳●下村正幸

※『サッカーダイジェストWEB』では日本独占契約に基づいて『エル・パイス』紙の記事を翻訳配信しています。
【関連記事】
「何の断りもなしに僕の番号を…」今季中に起きたバルサの「8つの内紛事件」をスペイン紙が特集
「圧力をかけてきた人物がいた」メッシの給与70%カット合意声明に現地紙注目!バルサの内紛が再び勃発か
「あえて無視していた…」メッシが名手アンリとの初対面秘話を告白。一体なぜ“シカト”したのか?
「制裁を受けていたので…」久保建英がスペイン全国紙の一面に登場!マドリー移籍の舞台裏を明かす
レアル・ソシエダが“神童”の後釜に久保建英とバルサ保有MFをピックアップ!現地メディアの見解は――

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト J名鑑の決定版!
    2月7日発売
    2025 J1&J2&J3 選手名鑑
    60クラブを完全収録!
    データ満載のNo.1名鑑
    ハンディ版も同時発売!
    詳細はこちら

  • 週刊サッカーダイジェスト 恒例企画!
    2月10日発売
    2025シーズン
    Jリーグ開幕ガイド
    開幕戦の見どころチェック
    順位予想&インタビューも満載
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト スペシャル企画
    2月6日発売
    世界10か国の識者投票で決定!
    ウイングRANKING 2025
    伝説の名手たちも
    ランク化&フォーカス
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 完全保存版
    1月17日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    決戦速報号
    前橋育英が7年ぶりの戴冠
    全47試合&活躍選手を詳報!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ