この神童が、一躍その名を欧州中に轟かせたのが、ノルウェー代表として参加した19年のＵ-20ワールドカップだった。グループステージ３節のホンジュラス戦（12-０でノルウェーが勝利）で９ゴールを叩き込み、世界に衝撃を与えたのだ。
ハーランドは16年５月、ノルウェー２部のブリンで15歳でプロデビューを飾った。17年夏には１部のモルデに移籍。２年目に14ゴールを挙げて注目を浴びると、19年１月にオーストリアのレッドブル・ザルツブルクに引き抜かれた。
公式戦22試合で28得点・７アシストという文句の付けようのない結果を残し、同年にはオーストリア年間最優秀選手に選出。推定市場価格はすでに8000万ユーロ（約100億円）まで高騰しており、今後もさらに上昇しそうだ。
ピッチ上ではゴールを量産し、ド派手なパフォーマンスを見せるハーランドだが、ピッチを出ればどちらかと言えばシャイで、親しみやすい好青年だ。
ドイツ紙『ビルト』のインタビューで、「僕にとってはゴールを決めることこそが最高の贅沢なんだ」と語っているように、普段から頭の中はサッカーのことでいっぱいだ。ドルトムント南東部のフェニックス湖周辺の住居では、プロサッカー選手の鑑のようなストイックな生活を送っている。現在は、「バイオハッキング」というアメリカ発祥のフィットネス・メソッドにハマっているようだ。
息子のピッチでのプレーに一喜一憂する父親の存在
このメソッドは、血液や脂肪分などのデータを基にして、食事や睡眠の時間などを意図的に変えることで、身体や精神、頭脳の働きを最適化するというもの。ハーランドはこの方法を取り入れて、自身のパフォーマンスや集中力を高めたいようだ。
実は、“ハーランド”の名が欧州のサッカーシーンに登場するのは彼が初めてではない。ハーランドが「僕の一番の理解者」だと言う父親のアルフ・インゲも、かつてはプレミアリーグのリーズやマンチェスター・Ｃなどでプレーしていたプロサッカー選手だった。
ノルウェー代表としても94年のアメリカＷ杯に出場するなど、34キャップを記録している。ただ、膝の故障によって29歳で引退に追い込まれたため、キャリアは短命に終わっている。
アルフ・インゲは息子の試合の度にスタジアムを訪れており、ピッチ上のプレーに一喜一憂している。ある試合後に、『ビルト』にこう語っている。
「ドルトムントへの移籍は正しかった。ジグナル・イドゥナ・パルクの雰囲気は圧巻だ。毎回、このスタジアムで観戦するのが楽しくて仕方がない」
実は、このスタジアムの存在こそがハーランドがドルトムントを選んだ大きな理由だった。ツォルクSDはオファーを出す際に、欧州でも屈指の迫力を誇る２万5000人のファンで埋め尽くされた南スタンド、通称「黄色い壁」の映像を送ったのだという。
実は、“ハーランド”の名が欧州のサッカーシーンに登場するのは彼が初めてではない。ハーランドが「僕の一番の理解者」だと言う父親のアルフ・インゲも、かつてはプレミアリーグのリーズやマンチェスター・Ｃなどでプレーしていたプロサッカー選手だった。
ノルウェー代表としても94年のアメリカＷ杯に出場するなど、34キャップを記録している。ただ、膝の故障によって29歳で引退に追い込まれたため、キャリアは短命に終わっている。
アルフ・インゲは息子の試合の度にスタジアムを訪れており、ピッチ上のプレーに一喜一憂している。ある試合後に、『ビルト』にこう語っている。
「ドルトムントへの移籍は正しかった。ジグナル・イドゥナ・パルクの雰囲気は圧巻だ。毎回、このスタジアムで観戦するのが楽しくて仕方がない」
実は、このスタジアムの存在こそがハーランドがドルトムントを選んだ大きな理由だった。ツォルクSDはオファーを出す際に、欧州でも屈指の迫力を誇る２万5000人のファンで埋め尽くされた南スタンド、通称「黄色い壁」の映像を送ったのだという。
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