小柄な少年がメガクラブ垂涎の超有望株へ――19歳の“怪物”ハーランドはいかにして登り詰めたのか

カテゴリ:ワールド

ヨルク・ヴァイラー

2020年04月03日

ヨーロッパ中のクラブから注がれる羨望の眼差し

レッドブル・ザルツブルクには19年1月に加入。最初の半年は出番が少なかったが、今シーズンに入ってで一気に覚醒した。
(C)Getty Images

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 ドルトムントのアーリング・ハーランドが、一大旋風を巻き起こしている。レッドブル・ザルツブルク時代に初めて臨んだチャンピオンズ・リーグでゴールを量産し、ブンデスリーガのデビュー戦では、いきなりハットトリックを達成。「怪物」はいかにして生まれたのか――。そのルーツを振り返るとともに、19歳の青年の真実に迫った。

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「まさに天性のゴールハンターだ」
 
 19歳のアーリング・ハーランドがブンデスリーガで旋風を巻き起こしている。1月にドルトムントに加入すると、すぐさまゴールラッシュを披露。デビュー戦からの3試合で7得点という数字はブンデス最多記録だ。
 
 多くのビッグクラブとの競合の末に、この逸材を獲得したドルトムントに対しては、ヨーロッパ中のクラブから羨望の眼差しが注がれている。
 
 ハーランドの代理人、ミーノ・ライオラは、昨年のクリスマスの数日前、ドルトムントのミヒャエル・ツォルクSDに、移籍を決断した旨を伝えた。

「これまでで一番のクリスマスプレゼントだった。わたしは、まるで子供のように喜んだよ。このクラブを選んでくれて本当に良かった」
 
 ツォルクSDは当時の心境を述懐する。ハーランドはデビュー戦(18節アウクスブルク戦)で早速ハットトリックを達成し、2000万ユーロ(約25億円)の移籍金がいかに破格だったかを自らの“足”で証明した。

 ドルトムントとハーランドは24年6月までの4年半契約を結んでいるが、そこまで長くクラブに留まるとはお互いに思っていないだろう。20-21シーズン終了後には7500万ユーロ(約93億7500万円)の違約金で移籍できるという契約が盛り込まれているからだ。
 
 そんなハーランドの凄さはゴールに対する嗅覚だけではない。驚かされたのがその圧巻のスピードだ。パリSGと対戦したチャンピオンズ・リーグ(CL)のラウンド・オブ16第1レグでは、カウンター時に60メートルを6秒64で駆け抜けたのだ。ちなみに、アメリカ人のクリスチャン・コールマンが持つ60メートル走の世界記録は6秒34である。
 
 同僚のマッツ・フンメルスもそのスピードには舌を巻いている。

「信じられない速さだ。練習で対峙しても手に負えないよ。僕はいつもチャレンジャーの気持ちで彼に挑むんだ」
 
 その他にもゴールに対する執着心や強烈な左足など、ハーランドは多くの武器を持っている。ツォルクSDも、「彼の左足はまさに脅威だ。チャンスと見れば迷わずシュートを撃ち込む真のストライカーだよ」と、語っている。
 

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