窮地を救った頼れる守護神。
流れをつかみきれないまま後半を迎えた日本。しかし、ハーフタイムでの交代選手はなし。ヨルダンの攻撃は手詰まり傾向にあったが、それ以上に日本のパスワークが冴えない。ここはジーコ監督の英断が望まれたが、指揮官はノーアクション。まさに、「動かざること山のごとし」である。
後半開始直後、イブラヒムのシュートを川口がキャッチ。前半と同じ空気が流れる。疲労からかフリーランニングの少ない日本は、相手にとって非常に攻略しやすい。そのうえ出足が鈍いときては、ボールポゼッションが上がらないのも道理。得点の匂いはせず、ただ押し込まれる時間がつづく。
56分、やっとジーコ監督が動く。足の爪が剥がれた遠藤に代えて中田浩を投入。72分には疲れの見える玉田に代わって本山が登場。これで日本は少しずつペースをつかんでいった。
一方、中東の国らしからぬ慎重な試合運びを見せるヨルダンも、決定機を生み出せないでいた。ミドルシュートを打つでもなく、ゴール前に一気呵成に突入するでもない中途半端な攻撃は少々迫力不足で、宮本、中澤らのDF陣が余裕を持って対応する。
双方、チャンスを生かせないまま迎えた86分、福西が自陣バイタルエリアでボールをカットされ、サイードにシュートされるが、これは枠を外れる。逆に日本は、中村のクロスに鈴木がヘッドで合わせたがゴールマウスを捕えられず、ここで90分の時が流れる。
延長戦での両チームのゴールチャンスは1回ずつ。延長後半5分、田中の右クロスに本山がヘッドで合わせたシーン、そして直後の6分にカウンターからズボンが抜け出すもシュートをふかしたシーンである。疲れの溜った両者は守備に神経を注ぎ、リスクをかけずに試合を進めた。なかばPK戦は暗黙の了解となり120分が経過する。しかし、両者が受け入れたPK戦は、かくも非情なフィナーレを迎える。
先攻の日本は中村がファーストキッカー。しかしどうも様子がおかしい。ペナルティースポットが荒れ、彼曰く「滑ってしまって、軸足で蹴ったような感じになった」。ヨルダンの1人目が決めた後、三都主も中村と同じようにゴールの遥か頭上へ蹴り上げると、異常を察したキャプテンの宮本が陣地の変更を要求。そこでレフェリーは、ヨルダンの2人目が蹴る段階でサイドを変え、続行を宣告する。
双方3人ずつ蹴って1-3。日本は4人目の中田浩が決めるも、次にヨルダンが決めれば日本の敗退が決まる。ここで輝いたのが守護神、川口だった。ヨルダンの4人目、シュボルのキックをスーパーセーブ! 鈴木が決め、続くイブラヒムが枠を外すと、中澤が痛恨のPKミスも、またしても川口のセーブでズボンのPKを防ぐ。そして宮本が冷静に決め、ヤシンのシュートがポストを直撃したところでジ・エンド。
歓喜の逆転劇。フラフラの日本は命からがら、重慶脱出に成功した。
後半開始直後、イブラヒムのシュートを川口がキャッチ。前半と同じ空気が流れる。疲労からかフリーランニングの少ない日本は、相手にとって非常に攻略しやすい。そのうえ出足が鈍いときては、ボールポゼッションが上がらないのも道理。得点の匂いはせず、ただ押し込まれる時間がつづく。
56分、やっとジーコ監督が動く。足の爪が剥がれた遠藤に代えて中田浩を投入。72分には疲れの見える玉田に代わって本山が登場。これで日本は少しずつペースをつかんでいった。
一方、中東の国らしからぬ慎重な試合運びを見せるヨルダンも、決定機を生み出せないでいた。ミドルシュートを打つでもなく、ゴール前に一気呵成に突入するでもない中途半端な攻撃は少々迫力不足で、宮本、中澤らのDF陣が余裕を持って対応する。
双方、チャンスを生かせないまま迎えた86分、福西が自陣バイタルエリアでボールをカットされ、サイードにシュートされるが、これは枠を外れる。逆に日本は、中村のクロスに鈴木がヘッドで合わせたがゴールマウスを捕えられず、ここで90分の時が流れる。
延長戦での両チームのゴールチャンスは1回ずつ。延長後半5分、田中の右クロスに本山がヘッドで合わせたシーン、そして直後の6分にカウンターからズボンが抜け出すもシュートをふかしたシーンである。疲れの溜った両者は守備に神経を注ぎ、リスクをかけずに試合を進めた。なかばPK戦は暗黙の了解となり120分が経過する。しかし、両者が受け入れたPK戦は、かくも非情なフィナーレを迎える。
先攻の日本は中村がファーストキッカー。しかしどうも様子がおかしい。ペナルティースポットが荒れ、彼曰く「滑ってしまって、軸足で蹴ったような感じになった」。ヨルダンの1人目が決めた後、三都主も中村と同じようにゴールの遥か頭上へ蹴り上げると、異常を察したキャプテンの宮本が陣地の変更を要求。そこでレフェリーは、ヨルダンの2人目が蹴る段階でサイドを変え、続行を宣告する。
双方3人ずつ蹴って1-3。日本は4人目の中田浩が決めるも、次にヨルダンが決めれば日本の敗退が決まる。ここで輝いたのが守護神、川口だった。ヨルダンの4人目、シュボルのキックをスーパーセーブ! 鈴木が決め、続くイブラヒムが枠を外すと、中澤が痛恨のPKミスも、またしても川口のセーブでズボンのPKを防ぐ。そして宮本が冷静に決め、ヤシンのシュートがポストを直撃したところでジ・エンド。
歓喜の逆転劇。フラフラの日本は命からがら、重慶脱出に成功した。