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競争激化の山形、若手台頭の予感…U-17日本代表主将を務めた逸材が強烈アピールで指揮官も高評価

カテゴリ:Jリーグ

嶋守生

2020年03月26日

石丸監督はメンバーの入れ替えも示唆。若手にチャンスが広がるか

 半田は昨年のU-17ワールドカップではU-17日本代表キャプテンを務め、センターバックとして高い身体能力と危機察知能力で相手の攻撃の芽を摘み続けた。
3バックの山形では、ストッパーやサイドバック、ウイングバックでのプレーがメインで、中盤は練習でダブルボランチに入ることはあっても、3-5-2のインサイドハーフでプレーすることはほとんどなく、実戦で入るのは初めてだった。
 
 しかし、この試合の半田は3本目の7分にパスカットからのショートカウンターで1アシストを決めると、その後も持ち前の守備力を発揮。高い位置でボールを奪っては前線にチャンスボールを送り続けた。

 「相手に対してプレッシャーをかけられるし、上下動もできて、後ろの守備の範囲も広い」(石丸監督)という高い身体能力とスピードは、プレーエリアが広く活動量が必要なインサイドハーフでも存分に発揮される。

 センターバックで培った危機察知能力やボール奪取能力も、鋭いパスカットや縦パスを通されてもプレスバックしながらスライディングしてボールを奪いきる場面などで活かされており、とても初めてとは思えない堂々としたプレーぶりだった。

「自分の特徴である前に出て行く強さや奪い切るプレーを出して、攻撃でも背後にアクションを起こしたり、前を向いて他の人に簡単に付けたりしたい」と半田。DFの半田にとって中盤で新境地を開くことは、ポジションの幅が広がり、今後大きな財産になるはずだ。

 石丸清隆監督は、「固定はしていないからどんどん競争していく。単なる練習ゲームじゃないし、アピールしている選手はしっかり使う」と、この試合を機にメンバーの入れ替えまで示唆している。本格的な競争はこれからだが、今後は半田だけでなく、多くの若手選手にチャンスが広がっていく可能性は大きい。

 今年はリーグ戦が再開しても過密日程が避けられない状況で、レギュラーの11人だけで戦い抜くのはかなり難しいシーズンとなる。そんな中で戦力の底上げにつながる若手の台頭と激しいポジション争いは願ってもないことだ。

 若いだけに荒削りな選手も多いが、リーグ再開までまだ時間はある。再び奮起してくるはずの主力組と競い合うなかで揉まれれば、より研ぎ澄まされていくだろう。

 その競争のなかで、昇格に見合うだけのチーム力も身に付いていくはずだ。

取材・文●嶋 守生(フリーライター)
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