DFBが廃止したはずのルールを執行したことへの反発
11月2日には、DFBスポーツ裁判で判決が出され、ドルトムント側には罰金5万ユーロ(約625万円)が課された。そして、次回もホップに対する侮辱攻撃が繰り返される場合、20年までホッフェンハイム戦におけるドルトムントファンの入場を全面的に禁止するという判決が下った。だが、この件には22年6月末までの”執行猶予”がつけられていた。
だが、19年12月20日、ホッフェンハイムにとってのアウェー戦で、ドルトムントファンが再びホップへの侮辱・脅迫行為を行なう。結果、20年2月20日、再びの5万ユーロの罰金判決に加え、同時に22年までのスタジアム入場禁止が執行されたのだ。
この罰則執行に、ドイツ中のサポーター集団が反旗を翻した。20年2月22日、ボルシアMGのサポーターがホッフェンハイムとのホーム戦で大きな抗議運動を行ない、その後に起こったのがバイエルン戦だった。同日夕方キックオフのウニオン・ベルリン対ヴォルフスブルク戦、翌日の2部ビーレフェルト対ハノーファー戦でも、同様のバナーが出現し、試合はそれぞれ一時中断されている。
彼らが怒り心頭しているのは、「DFBが約束を違えた」からだ。17年にDFBが各サポーターグループとの協議し、集団罰則を廃止した。それが今回、ホップのために破られたことで、「約束が違う」「批判や抗議は、我々の権利」と主張し、抗議しているのだ。
だが、19年12月20日、ホッフェンハイムにとってのアウェー戦で、ドルトムントファンが再びホップへの侮辱・脅迫行為を行なう。結果、20年2月20日、再びの5万ユーロの罰金判決に加え、同時に22年までのスタジアム入場禁止が執行されたのだ。
この罰則執行に、ドイツ中のサポーター集団が反旗を翻した。20年2月22日、ボルシアMGのサポーターがホッフェンハイムとのホーム戦で大きな抗議運動を行ない、その後に起こったのがバイエルン戦だった。同日夕方キックオフのウニオン・ベルリン対ヴォルフスブルク戦、翌日の2部ビーレフェルト対ハノーファー戦でも、同様のバナーが出現し、試合はそれぞれ一時中断されている。
彼らが怒り心頭しているのは、「DFBが約束を違えた」からだ。17年にDFBが各サポーターグループとの協議し、集団罰則を廃止した。それが今回、ホップのために破られたことで、「約束が違う」「批判や抗議は、我々の権利」と主張し、抗議しているのだ。
3月6日、各クラブウルトラスの多くが加盟するファンツェーネンドイチュランズは、改めてDFBに抗議文を叩きつけた。
「我々ファン文化と価値に関する重要なことだ。我々ファンはサッカー界における基盤であり、精神だ。団体罰則に関する取り決めを精査すべきで、DFBは今のやり方を改める時期だ。そして、ドルトムントファンに対するスタジアム立ち入り禁止令を、即刻解除することを望む」
翌7日、DFBは新たなルールを追加することを発表。これまで試合を中断する権利は、「年齢、障害、性別、宗教、世界観、ルーツを理由に差別表現をしたとき」と定めていたが、この基準に新しく、「ターゲットスコープで人物に標準を合わせるような脅迫的バナー」が加わった。
ただし、「各種機関や人物に対する批判は許可される。多少侮辱的、反スポーツになったとしても、試合は続行される」とした。欧州において、ある程度のブーイングや批判は、ファンが意見を口にする自由として昔から認められている。DFBに対する批判や抗議活動は罰則の対象とはならない。
「サポーターとの対話を通して、問題を解消できるようにしていきたい。我々はドイツの創造的で批判的な文化を評価しているし、今後も保持したいと思っている」