【名古屋】岐阜との練習試合で見えた課題と収穫は?楽しみな“新オプション”も披露

カテゴリ:Jリーグ

今井雄一朗

2020年03月22日

2種登録の甲田も起用

チームを指揮するフィッカデンティ監督。リーグ再開に向けて様々な選手も試した。写真:徳原隆元

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 また中盤では米本拓司が欠場した影響で、J・シミッチが久々に90分プレーしたのも隠れたプラス面か。稲垣祥とのコンビは前後関係でのバランスも悪くなく、ボールを追いかけ回して攻守に躍動感を出す稲垣と、後方からゲームメイクを担当するJ・シミッチという役割分担もハッキリしていた。

 フリックを始め緩急をつけて前線にパスを送る前者と、独特の間合いと視野からクサビを打ち込む後者というプレースタイルの違いも攻撃のバリエーションにつながっていた。J・シミッチはややゆったりとしたテンポでのプレーが多く、チーム戦術と噛み合い切らない部分はあるものの、パスで相手の守備陣を切り裂ける能力はやはり稀有だと再認識させてくれた。
 後半は次々と選手を代え、2種登録の甲田英將(名古屋U-18所属)を2列目のサイドで起用。また青木亮太を最前線でプレーさせるなど新たなオプションも指揮官はテストした。青木の1トップはゼロトップ的な印象だが、“前任者”である前田よりFW的な傾向は強いプレーヤーということもあり、数度、ペナルティエリア内で突破を仕掛け、試合終了間際には惜しいシュートも放つなど悪くないパフォーマンスを披露。

「ちょっとスピードを上げすぎてしまったので、リラックスすることでいろいろ見えてくるものもあったと思う」と話す表情は明るく、慎重に仕上げてきたコンディションが上向いている様子。いまだ負傷者は多いが、青木の状態が軌道に乗れば、さらなる攻撃のレパートリー向上にも期待は高まる。

 ひょんなことから実現した2年ぶりの名岐ダービーは、フィッカデンティ監督の言葉通り「悪くない」ものだった。練習試合での勝利もチームの自信維持には欠かせない。中断期間のテーマをチームの“地固め”に定めていた名古屋は粛々と、浮足立つことなく地力を蓄えている。

取材・文●今井雄一朗(フリーライター)


 
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