【岩本輝雄】ガンバの素晴らしい王者攻略法。そしてヤットの凄みについて

カテゴリ:連載・コラム

岩本輝雄

2020年02月26日

ヤットの存在こそガンバの大きな強み

良質なプレーを随所に披露したヤット。40歳という年齢を感じさせない見事なパフォーマンスだった。(C)SOCCER DIGEST

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 とにかく、ガンバはよくマリノスを研究していたと思う。宮本監督の采配がズバリと当たった完勝だった。

 そして、この試合で楢﨑が持つJ1最多出場記録の631試合に並んだヤットについて触れないわけにはいかない。

 ヤットがピッチ上にいると、チームは本当に落ち着くよね。ボールが収まるし、攻守のバランスがグッと良くなる。

 マリノス戦でも、中盤の位置でどっしりと構えて、潰しに行く時は鋭い出足を見せるけど、なんでもかんでも奪いに行くわけではなく、ステイする時はステイする。その使い分けが絶妙だった。パスを出すにしても、難しいことはせず、シンプルに捌いてリズムを作る。相手に寄せられれば、すっと後ろに引いて自分の前にスペースを作り、プレーしやすい環境を生み出す。それでも苦しいと感じれば、長いボールを相手の背後に入れて危険を回避。

 先を読む力や視野の広さなど、一つひとつのプレーから伝わる極上のインテリジェンスと高い経験値。40歳という年齢なんて、まったく関係ない。ヤットの存在こそが、ガンバの大きな強みであるのは間違いないね。
 
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