試合に負けたから悔しい――。実に当たり前の感情なのだが…
――長いシーズンは始まったばかりです。今季の抱負を聞かせてください。
「とにかくチームのために尽くしたい。アシストでも得点でもなんでも。このチームでタイトルを取りたいから。それが自分の目標です」
――そんな元気のない表情はチャナらしくない。次に会う時には笑って会いましょう。
「今日は負けたことが悔しくて(苦笑)。ソウダネ、サワディーカップ」
「とにかくチームのために尽くしたい。アシストでも得点でもなんでも。このチームでタイトルを取りたいから。それが自分の目標です」
――そんな元気のない表情はチャナらしくない。次に会う時には笑って会いましょう。
「今日は負けたことが悔しくて(苦笑)。ソウダネ、サワディーカップ」
試合に負けたから悔しい――。それは実に当たり前の感情なのだが、そのことが妙に嬉しくも感じ、ちょっとホッとした。良い意味でタイ人らしさが消えていたからだ。
タイでは、試合に負けても、悔しい感情を面に出す選手は多くない。先週末、タイリーグ開幕3試合を現地で取材したが、改めてそう感じていたところだった。でも日本で4年目を迎える彼は違った。
心中、いろいろな葛藤はあるのだろう。でもその感情を持って高いハードルを乗り越え成長するために日本へ来たはずだ。スースー!チャナ!!(文中敬称略)
取材・文●佐々木裕介