関西4クラブが専用スタジアムに。クラブの特色、企画力が問われることに
一方で嬉しい悩みもあった。客席とピッチの距離が近いが故に、選手間の声が通りにくかったのだ。ウタカは「まるでプレミアリーグみたい。(サポーターの)声がずっと舞っている感じで、近くの選手同士でもコミュニケーションを取るのが難しかった。(手や腕を使った)サインやアイコンタクトが重要になってくる」と話し、荒木大吾は「サポーターの声援がダイレクトに届くのは、気持ちが高まるという良さもある。(選手は)大きな声で話していくしかない」と振り返っている。
なにしろ、これまでの西京極の観客席の最前列と、新しいサンガスタジアムの最後列の、ピッチからの距離が同じくらいなのだ。観客の入りがリーグ戦でどのようになるのかにもよるが、選手たちは新しい環境に適応していく必要があるだろう。
試合後には、こんな一幕もあった。京都の選手たちがアウェーゴール裏へ挨拶に向かうと、セレッソ大阪サポーターから『素晴らしいスタジアムと共に、次はJ1で会いましょう!』という横断幕が掲げられたのだ。そして両チームのサポーター同士で、エール交換も行なわれた。この粋な計らいを目にした京都サポーターからは「サンガスタジアムの初戦の相手がセレッソでよかった」という声も聞かれている。
なにしろ、これまでの西京極の観客席の最前列と、新しいサンガスタジアムの最後列の、ピッチからの距離が同じくらいなのだ。観客の入りがリーグ戦でどのようになるのかにもよるが、選手たちは新しい環境に適応していく必要があるだろう。
試合後には、こんな一幕もあった。京都の選手たちがアウェーゴール裏へ挨拶に向かうと、セレッソ大阪サポーターから『素晴らしいスタジアムと共に、次はJ1で会いましょう!』という横断幕が掲げられたのだ。そして両チームのサポーター同士で、エール交換も行なわれた。この粋な計らいを目にした京都サポーターからは「サンガスタジアムの初戦の相手がセレッソでよかった」という声も聞かれている。
そのセレッソ大阪のキンチョウスタジアムが2021年3月に改修を終えると、関西4クラブ全てが専用スタジアムで試合を行なうことになる。今後は運営や演出などでクラブの特色や企画力が、より問われることになるだろう。京都にとって、今回のプレシーズンマッチは初めての開催ということもあり、手探りな面があったことは否めないが、3月1日にホーム開幕戦を迎えるJ2リーグや、3月27日に行なわれるU-23日本代表対U-23南アフリカ代表の視察などでノウハウを蓄積していく。このスタジアムのスペックを最大限に引き出そうと、各部署の社員やスタッフは高いモチベーションで今季を迎えている。
昨季はJ1昇格争いに絡んで、復活への兆しを見せた京都。新スタジアム元年を迎える今季、サンガスタジアム by KYOCERAで果たしてどのような試合やイベントが行なわれるのだろうか。モダンテイストあふれる『行く価値あり!』なスタジアムでの飛躍が期待される。
取材・文●雨堤俊祐(フリーライター)
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