思い切って実行したドリームストック社と過密日程のなか遠征を実現させたコリンチャンスU23。大きな志が遠征を成功に導いた
コリンチャンスの選手、関係者と離れる前日、スタッフは僕に何か記念の品を残そうとしてくれた。ユニフォームやTシャツなどを持ってきてくれ、監督は出発前に選手全員を集めようともしてくれた。
僕は何もいらない。この仕事を一緒に出来たことが何よりも彼らからもらった贈り物であり、何にも変えられない大事な宝物だと伝えた。
間近で見ることができたコリンチャンスU23選手の凄さと甘さ。そして、その選手たちを日本という異文化で統率、マネージメントする監督の手腕。
その舞台裏ではコンサルする人間の努力もある。さらに、そんな僕らに対しての気遣いとリスペクトしてくれる人たち。
すべてを近くで感じ取れた。
ここに来る前は、今年の僕は何をするべきか? 僕に何が出来るのであろうか? そして何を必要とされるのであろうか? そんな事を考えながら沖縄に向かっていたが、そんなことも忘れてしまう充実した時間が過ぎた。
Jリーグクラブとの試合は2勝2敗だった。千葉と東京Vに勝った彼らはたくましかった。逆に京都に負けた試合は脆く、課題を残した。
ブラジルでもU23というカテゴリーの存在は賛否両論だ。プロへの道はもう遅いと考える人間と、遅咲きの伸びしろはまだまだ未知だという人もいる。
良い選手はとっくに18歳からプロでやるだろうという考えもあるが、U23チームは23歳までしっかりクラブで育て、クラブでスカウティングを行なってから全土へ良い選手を送り込むという方針のもとで活動を行なっている。
そんな年代のコリンチャンスU23の選手を、今シーズンに向けたチーム作りと、日本のJリーグクラブへのセールス、見てもらうという2つの目的で行なったプロジェクトは、日本のサッカー界にひとつの大きなインパクトを与えることになったと思う。
ドリームストックが思い切って実現させた実行力。過密日程のなか、選手を揃えて遠征したコリンチャンスというクラブ。まさしく需要と供給、お互いが大きな志で成功させたコリンチャンスU23日本遠征となった。
そんなコリンチャンスはブラジル最大のクラブ。リオ・デ・ジャネイロがフラメンゴならパウリスタ(サンパウロ)はコリンチャンス。パウリスタ一番のサポーターを持つチームだけに、何かを行なうたびにサポーターは何かをとやかく言ってくる。もちろん良い事も、悪い事もなんでもだ!
それがサッカー、ビッグクラブの宿命なのである。コリンチャンスにとっては、この遠征もそうした対象のひとつなのだ。
何もやらなければ何も言われない。何かをやれば何か言う人間は必ずいる。
良い事ばかりではない! それでも世界を目指すクラブは違う。そんなコリンチャンスを今年は応援しなければ……。
僕はコリンチャーノ(コリンチャンスファン)ではない。ただこれを機にコリンチャーノになってしまったかもしれない……。今年もブラジル・サンパウロに拠点を置いて活動していくつもりだ。
そんな僕に素晴らしい刺激のある時間を与えてくれたすべての人たちにお礼を言いたい。
「本当に Obrigado!オブリガード!ありがとう!」
2020年2月3日
三浦泰年
僕は何もいらない。この仕事を一緒に出来たことが何よりも彼らからもらった贈り物であり、何にも変えられない大事な宝物だと伝えた。
間近で見ることができたコリンチャンスU23選手の凄さと甘さ。そして、その選手たちを日本という異文化で統率、マネージメントする監督の手腕。
その舞台裏ではコンサルする人間の努力もある。さらに、そんな僕らに対しての気遣いとリスペクトしてくれる人たち。
すべてを近くで感じ取れた。
ここに来る前は、今年の僕は何をするべきか? 僕に何が出来るのであろうか? そして何を必要とされるのであろうか? そんな事を考えながら沖縄に向かっていたが、そんなことも忘れてしまう充実した時間が過ぎた。
Jリーグクラブとの試合は2勝2敗だった。千葉と東京Vに勝った彼らはたくましかった。逆に京都に負けた試合は脆く、課題を残した。
ブラジルでもU23というカテゴリーの存在は賛否両論だ。プロへの道はもう遅いと考える人間と、遅咲きの伸びしろはまだまだ未知だという人もいる。
良い選手はとっくに18歳からプロでやるだろうという考えもあるが、U23チームは23歳までしっかりクラブで育て、クラブでスカウティングを行なってから全土へ良い選手を送り込むという方針のもとで活動を行なっている。
そんな年代のコリンチャンスU23の選手を、今シーズンに向けたチーム作りと、日本のJリーグクラブへのセールス、見てもらうという2つの目的で行なったプロジェクトは、日本のサッカー界にひとつの大きなインパクトを与えることになったと思う。
ドリームストックが思い切って実現させた実行力。過密日程のなか、選手を揃えて遠征したコリンチャンスというクラブ。まさしく需要と供給、お互いが大きな志で成功させたコリンチャンスU23日本遠征となった。
そんなコリンチャンスはブラジル最大のクラブ。リオ・デ・ジャネイロがフラメンゴならパウリスタ(サンパウロ)はコリンチャンス。パウリスタ一番のサポーターを持つチームだけに、何かを行なうたびにサポーターは何かをとやかく言ってくる。もちろん良い事も、悪い事もなんでもだ!
それがサッカー、ビッグクラブの宿命なのである。コリンチャンスにとっては、この遠征もそうした対象のひとつなのだ。
何もやらなければ何も言われない。何かをやれば何か言う人間は必ずいる。
良い事ばかりではない! それでも世界を目指すクラブは違う。そんなコリンチャンスを今年は応援しなければ……。
僕はコリンチャーノ(コリンチャンスファン)ではない。ただこれを機にコリンチャーノになってしまったかもしれない……。今年もブラジル・サンパウロに拠点を置いて活動していくつもりだ。
そんな僕に素晴らしい刺激のある時間を与えてくれたすべての人たちにお礼を言いたい。
「本当に Obrigado!オブリガード!ありがとう!」
2020年2月3日
三浦泰年