大健闘の躍進だが、西野監督が抱えるジレンマとは?
一方、2分け1敗でグループステージ敗退、全く良いところなしに去ったベトナム代表。今大会に限れば“ライバル”より高いポジションを取ったタイに軍配が上がった格好だ。
下馬評を覆したチャーンスックの躍進には正直驚いた。大健闘と言って良いだろう。ただし、私見だが今回の結果は着実な強化が実った末に得たものとは異なることも記しておきたい。
というのも、タイサッカー協会が掲げた大命題達成(2026年ワールドカップ出場)へ向け、西野が強化策の提案を行なっていることは、今までの彼の言動や雰囲気からも感じ取れるが、前所属先である“巨大組織(JFA)”とは規模も予算も異なる中で、また文化や思考の違いも重なり、助言が受け入れられないことへのジレンマを抱えているように感じてならないのだ。代表監督と言えども雇われの身、出稼ぎ労働者は辛い立場なのだろう。そう思うと、急に親近感を覚えてしまった。
3月、ワールドカップ2次予選が再開する。選手の成長を語る場ではない、結果が全てとなるA代表で簡単ではない戦いが待っている。西野がどう操るのかお手並み拝見だ。(文中敬称略)
取材・文●佐々木裕介
下馬評を覆したチャーンスックの躍進には正直驚いた。大健闘と言って良いだろう。ただし、私見だが今回の結果は着実な強化が実った末に得たものとは異なることも記しておきたい。
というのも、タイサッカー協会が掲げた大命題達成(2026年ワールドカップ出場)へ向け、西野が強化策の提案を行なっていることは、今までの彼の言動や雰囲気からも感じ取れるが、前所属先である“巨大組織(JFA)”とは規模も予算も異なる中で、また文化や思考の違いも重なり、助言が受け入れられないことへのジレンマを抱えているように感じてならないのだ。代表監督と言えども雇われの身、出稼ぎ労働者は辛い立場なのだろう。そう思うと、急に親近感を覚えてしまった。
3月、ワールドカップ2次予選が再開する。選手の成長を語る場ではない、結果が全てとなるA代表で簡単ではない戦いが待っている。西野がどう操るのかお手並み拝見だ。(文中敬称略)
取材・文●佐々木裕介