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U-23代表惨敗も…森保監督続投で3月シリーズはどうする? 東京五輪でメダルを狙うなら最強メンバーでの強化を!

カテゴリ:日本代表

元川悦子

2020年01月21日

オーバーエイジも加えて本番を見据えたメンバーでの強化が必要だ

U-23アジア選手権ではグループリーグ敗退を喫した日本。3月シリーズではいかなる顔ぶれでアフリカ勢と対戦するのか。写真:佐藤博之

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 そうなると、今度はA代表の指揮を誰が執るかという問題が浮上する。ただ、2次予選の相手を考えれば、関塚技術委員長ら別の指導者が代行してもある程度は戦えるという見方もできる。そこを割り切らなければ、停滞感に包まれているU-23代表のテコ入れは図れない。協会には何を優先させるかという明確な方向性を早急に求めたい。

 仮に森保監督の思惑通り、3月はU-23代表専念となった場合、欧州組の久保建英(マジョルカ)や堂安律(PSV)、冨安健洋(ボローニャ)らを呼んでベストに近い陣容でチーム完成度を高める必要がある。ここまでは選手選考とテストに終始してきた彼らだが、残された強化期間は3月、6月のIMDと7月の直前合宿しかない。2018年ロシア・ワールドカップの前例を踏まえると、大会直前の準備だけでなんとか戦えるチームは作れるのかもしれないが、連係やコンビネーションを熟成させる時間は多ければ多いほどいい。

 実際、U-23アジア選手権を見ても、急造チームのマイナス面が出たせいか、守備陣にギクシャクしたぎこちなさが見て取れた。サウジアラビア戦の古賀太陽(柏)から岡崎慎(清水)へのバックパスがズレるという致命的なミスも起きた。攻撃に関しても、食野亮太郎(ハーツ)や相馬勇紀(名古屋)の個の打開くらいしか、引いてブロックを構築した相手を攻略する術が見出せなかった。そんな課題を克服するためにも、ここから先はある程度、チームを固めて意思統一を図らなければならない。

 加えて言うと、オーバーエイジも呼んで融合を図った方がいい。日本は96年アトランタから過去6大会連続で五輪に出ているが、オーバーエイジを使って奏功したのは2000年シドニーと2012年ロンドンだけ。2004年アテネ、2016年リオデジャネイロは直前の選手招集がマイナスに作用している。

 成功した2度を振り返ると、シドニーの時はフィリップ・トルシエ監督(U-18ベトナム代表監督)がA代表と五輪代表を一元的に強化していたから、楢崎正剛(名古屋アカデミーGKコーチ)、森岡隆三(解説者)、三浦淳宏(神戸SD)という顔ぶれは違和感なく、彼らはそれぞれに統率力を示していた。ロンドンでは吉田麻也(サウサンプトン)と徳永悠平(長崎)を抜擢。溶け込む時間は短かったが、リーダーシップに秀でた2人がチームに前向きな変化をもたらした。
 
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