「戦術的に後手を踏んだとは思っていません」(森保監督)
ウイングバックの遠藤渓太、ボランチの田中碧といった国際経験の浅い若手は相手のハイプレスの前に成す術なく、パスミスを繰り返し、井手口陽介や三浦弦太といった2年前のE-1選手権で日韓戦を経験している“先輩”もチームの崩壊を食い止められず。25分に、ファン・インボムに華麗なミドルシュートを決められ、先制を許してしまう。この時点で日本は、いわゆる雰囲気に飲まれた状態になっていた。
その後は攻撃の糸口をなかなか見出せないまま。ようやく相手がペースを落とした後半に何度かチャンスを作ったものの、いずれも決定打にはならず、森保監督が期待を込めて投入した切り札たちも、果敢な仕掛けが光った相馬以外は、流れを大きく変えるには至らなかった。枠内シュート0本という結果が、迫力不足を物語っていた。
その後は攻撃の糸口をなかなか見出せないまま。ようやく相手がペースを落とした後半に何度かチャンスを作ったものの、いずれも決定打にはならず、森保監督が期待を込めて投入した切り札たちも、果敢な仕掛けが光った相馬以外は、流れを大きく変えるには至らなかった。枠内シュート0本という結果が、迫力不足を物語っていた。
「戦術的に後手を踏んだとは思っていません」
森保監督の試合後のコメントのとおり、問題は戦術面ではなかった。勝敗を分けたのは、おそらくそれ以前のところ。ホームの声援を押され捨て身でかかってきた韓国の猛攻をいなせず、個々が勢いに気圧されていった時点で、もはや勝ち目はなかった。
「チームとしてもビビッていた。立ち上がりが悪かったから後悔することになる。そこで失敗してもいいから、もっとチャレンジしてできれば良かった」
独特な緊張感に包まれ、インテンシティの高い日韓戦で浮き彫りになったのは、未熟な精神力。その意味では、実に妥当な結果。日本はまだ王者に相応しくはなかった。
取材・文●多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)
森保監督の試合後のコメントのとおり、問題は戦術面ではなかった。勝敗を分けたのは、おそらくそれ以前のところ。ホームの声援を押され捨て身でかかってきた韓国の猛攻をいなせず、個々が勢いに気圧されていった時点で、もはや勝ち目はなかった。
「チームとしてもビビッていた。立ち上がりが悪かったから後悔することになる。そこで失敗してもいいから、もっとチャレンジしてできれば良かった」
独特な緊張感に包まれ、インテンシティの高い日韓戦で浮き彫りになったのは、未熟な精神力。その意味では、実に妥当な結果。日本はまだ王者に相応しくはなかった。
取材・文●多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)