アジアカップ2015

【日本代表】W杯を経て辿り着いた新境地 さらに逞しくなった長友佑都が日本を連覇に導く

カテゴリ:日本代表

広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

2014年12月30日

「チームのためにガムシャラに走る」。その気持ちは忘れない。

自著のイベントで聴衆を前に語る長友。自身の経験を子どもたちに伝えていきたいと、今後はスクール活動も行なっていく予定だ。(C) SOCCER DIGEST

画像を見る

 アギーレジャパンのこれまでの戦いぶりについては「監督が代わって、いろんな選手が試されてきたなかで、最初はどんな監督でもチームをまとめるのは簡単ではないはずで、勝利が求められるなかで難しさはあったと思います」と振り返る一方、「優勝すれば、誰も何も言えなくなる。負ければまた叩かれますけど。そこは何度も言うように、結果がすべて」と覚悟を決めている。
 
 代表でもクラブでも、順風満帆とは行かず、悔しさを噛み締めることも多かった2014年だが、本人は「最高の年でした」と言い切る。先述したとおり、5年目を迎えたインテルでは「上手くいかないこともたくさんあった」が、「望んでいたと言ったら大げさかもしれないですけど、これから先の成長、自分が大きくなるために通らなければいけない道だったのかなとも感じています」と前向きに捉えている。
 
 今季は右サイドでのプレーも少なくなく、当初は戸惑いを感じていたものの、プレーするたびに手応えを掴んで、左サイドに入れば「右でやっていた時の感覚でやれてプレーの幅が広がり、左でも活きるようになったので、何ひとつ無駄なことはなかった」。
 
 代表の不動の右SB、内田篤人が怪我のためアジアカップには不参加となったが、「右で起用されるなら、そこでチームのために貢献するだけです」とスタンバイOKだ。
 
 アギーレジャパン発足直後は、ブラジルで負った心の傷がまだ完全に癒えていないなか、ガムシャラに走っていたあの頃をもう一度、思い出しながら、自分の原点に立ち戻ったという。ヨーロッパで己の技術を磨いて、「上手くはなった」実感はある。しかし、「自分の軸となるもの、ストロングポイントがあってのプラスアルファ」とも考えている。
 
絶対に忘れてはいけないもの――。
「チームのためにガムシャラに走る。その気持ちをこのアジアカップでも忘れずに、貢献したい」
 
 何度目かのブレイクスルーを果たした感のある長友の、さらに強く、さらに逞しく、そしてサッカーを心から楽しみながら、日本を連覇へと導く姿を期待したい。
 
取材・文:広島由寛(週刊サッカーダイジェスト)
【関連記事】
【日本代表】“八百長疑惑”“内田離脱”懸念材料が噴出するチームに求められるメンタルの強さ
【日本代表コラム】就任から6試合を経て臨むアジアカップ “疑惑”のアギーレ監督に問われるものとは?
「マレティーネス」の世界のタフな現実 アギーレの八百長疑惑をサッカー文化的側面から考える
【日本代表】吉田麻也 ジレンマのアジアカップ
【日本代表】アジアカップに臨むメンバー23人が発表!

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ