「チームのためにガムシャラに走る」。その気持ちは忘れない。
アギーレジャパンのこれまでの戦いぶりについては「監督が代わって、いろんな選手が試されてきたなかで、最初はどんな監督でもチームをまとめるのは簡単ではないはずで、勝利が求められるなかで難しさはあったと思います」と振り返る一方、「優勝すれば、誰も何も言えなくなる。負ければまた叩かれますけど。そこは何度も言うように、結果がすべて」と覚悟を決めている。
代表でもクラブでも、順風満帆とは行かず、悔しさを噛み締めることも多かった2014年だが、本人は「最高の年でした」と言い切る。先述したとおり、5年目を迎えたインテルでは「上手くいかないこともたくさんあった」が、「望んでいたと言ったら大げさかもしれないですけど、これから先の成長、自分が大きくなるために通らなければいけない道だったのかなとも感じています」と前向きに捉えている。
今季は右サイドでのプレーも少なくなく、当初は戸惑いを感じていたものの、プレーするたびに手応えを掴んで、左サイドに入れば「右でやっていた時の感覚でやれてプレーの幅が広がり、左でも活きるようになったので、何ひとつ無駄なことはなかった」。
代表の不動の右SB、内田篤人が怪我のためアジアカップには不参加となったが、「右で起用されるなら、そこでチームのために貢献するだけです」とスタンバイOKだ。
アギーレジャパン発足直後は、ブラジルで負った心の傷がまだ完全に癒えていないなか、ガムシャラに走っていたあの頃をもう一度、思い出しながら、自分の原点に立ち戻ったという。ヨーロッパで己の技術を磨いて、「上手くはなった」実感はある。しかし、「自分の軸となるもの、ストロングポイントがあってのプラスアルファ」とも考えている。
絶対に忘れてはいけないもの――。
「チームのためにガムシャラに走る。その気持ちをこのアジアカップでも忘れずに、貢献したい」
何度目かのブレイクスルーを果たした感のある長友の、さらに強く、さらに逞しく、そしてサッカーを心から楽しみながら、日本を連覇へと導く姿を期待したい。
取材・文:広島由寛(週刊サッカーダイジェスト)
代表でもクラブでも、順風満帆とは行かず、悔しさを噛み締めることも多かった2014年だが、本人は「最高の年でした」と言い切る。先述したとおり、5年目を迎えたインテルでは「上手くいかないこともたくさんあった」が、「望んでいたと言ったら大げさかもしれないですけど、これから先の成長、自分が大きくなるために通らなければいけない道だったのかなとも感じています」と前向きに捉えている。
今季は右サイドでのプレーも少なくなく、当初は戸惑いを感じていたものの、プレーするたびに手応えを掴んで、左サイドに入れば「右でやっていた時の感覚でやれてプレーの幅が広がり、左でも活きるようになったので、何ひとつ無駄なことはなかった」。
代表の不動の右SB、内田篤人が怪我のためアジアカップには不参加となったが、「右で起用されるなら、そこでチームのために貢献するだけです」とスタンバイOKだ。
アギーレジャパン発足直後は、ブラジルで負った心の傷がまだ完全に癒えていないなか、ガムシャラに走っていたあの頃をもう一度、思い出しながら、自分の原点に立ち戻ったという。ヨーロッパで己の技術を磨いて、「上手くはなった」実感はある。しかし、「自分の軸となるもの、ストロングポイントがあってのプラスアルファ」とも考えている。
絶対に忘れてはいけないもの――。
「チームのためにガムシャラに走る。その気持ちをこのアジアカップでも忘れずに、貢献したい」
何度目かのブレイクスルーを果たした感のある長友の、さらに強く、さらに逞しく、そしてサッカーを心から楽しみながら、日本を連覇へと導く姿を期待したい。
取材・文:広島由寛(週刊サッカーダイジェスト)