【橋本英郎】FC今治が来季J3へ!今季加入の僕が見た“山あり谷あり”の昇格ロード&感動フィナーレ

カテゴリ:Jリーグ

橋本英郎

2019年11月13日

10月は1勝もできず…苦しい時期をチームはどのように乗り越えたのか

J3昇格を決め、歓喜に沸くFC今治の選手たち。写真:FC今治

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FC今治の小野剛監督を胴上げする選手、スタッフたち。JFLから3年がかりでJ3に昇格した。写真:FC今治

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 後半戦開幕は、松江シティFC戦でスタート。

 ここから連続して引き分け、勝ち勝ちと来ましたが、台風で延期となったHONDA FCとの試合を次に控えたテゲバジャーロ宮崎戦は、後半アディショナルタイムに僕のミスから失点。それが決勝点になり、今季2敗目を喫してしまいました。

 気を取り直し臨んだHONDA FC戦は、互いに退場者を出す荒れた試合になり、勝てるチャンスもありながら敗戦。このショックを引きずったつもりはなかったのですが、そこから3試合勝てず。気づけば3連敗からの2引き分け。

 順位も4位に下降し、一時期は首位に勝点3差まで詰め寄っていたのが、10ポイント以上離されてしまっていました。

 この苦しい時期、ベテラン選手を中心に戦術から気持ちの部分までを皆で話し合ったり、監督、コーチとのコミュニケーションを取ったり、あらゆる手段を使ってチームを良い方向に向けられないかと、それぞれがそれぞれの立場でアクションを起こしていました。

 ちなみに僕は、選手たちのそうしたアクションをそばで支える係でした。

 危機感から解放されたキッカケは、やはり試合での勝利でした。

 11月最初の試合、流経大ドラゴンズ龍ケ崎戦で5対0の勝利を掴んで、一度も勝てなかった10月の苦しかった時期をようやく乗り越えられました。

 そして先週末の第27節、FCマルヤス岡崎戦。

 ここで昇格を決めるには条件として、5位、6位が引き分け以下に終わり、そしてFC今治が勝つという、3つの条件が揃う必要がありました。

 そんな試合でしたので、この日にすんなり決まるとは思ってもいなかったのですが、27分に僕自身が決めた先制点が、昇格を決めるゴールになりました。

 1年を振り返ると、悪い時期(怪我で苦しんだ)、良い時期(復帰してからの4連勝)、悪い時期(5戦勝ちなし)と、繰り返してきましたが、11月の残り試合数がわずかになったなかで、再びいい時期が来てくれて本当に良かったです。

 去年は残り2試合で5位に転落し、勝点3差で昇格を逃しました。

 マルヤス戦後、サポーターが泣いて喜ぶ姿に感動しました。JFLからJ3に上がるのに3年かかりました。今年クラブに加入した僕には、理解できない苦しみ、悔しさを持っていたのを知りました。

 地域に愛されるチーム――。昇格が決まった瞬間、サポーターの感動を選手として受け取れる喜び、幸せを感じる時間でした。

 今シーズンも残り3試合で終了です。このメンバーで、そしてJFLで、FC今治が戦う最後の3試合。

 昇格の喜びを胸に、楽しんで締めくくれるよう頑張ります。

<了>

橋本英郎

PROFILE
はしもと・ひでお/1979年5月21日生まれ、大阪府大阪市出身。ガンバ大阪の下部組織で才能を育まれ、1998年にトップ昇格。練習生からプロ契約を勝ち取り、やがて不動のボランチとして君臨、J1初制覇やアジア制覇など西野朗体制下の黄金期を支えた。府内屈指の進学校・天王寺高校から大阪市立大学に一般入試で合格し、卒業した秀才。G大阪を2011年に退団したのちは、ヴィッセル神戸、セレッソ大阪、長野パルセイロ、東京ヴェルディでプレーし、今季からJFLのFC今治に籍を置く。日本代表はイビチャ・オシム政権下で重宝され、国際Aマッチ・15試合に出場した。現在はJリーガーとして奮闘する傍ら、サッカースクールの主宰やヨガチャリティー開催など幅広く活動中。Jリーグ通算/438試合・21得点(うちJ1は339試合・19得点)。173センチ・68キロ。血液型O型。
 

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