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夏冬連覇へ桐光学園が苦難のリスタート。U-17W杯参戦中の西川潤を擁する総体王者の現在地とは?

カテゴリ:高校・ユース・その他

松尾祐希

2019年11月02日

主力の離脱で新たな競争が生まれる。昨年の大敗の悔しさを晴らせるか?

インターハイでは優勝に導くゴールを決めた神田。昨年の選手権の悔しさを晴らせるか。写真:徳原隆元

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 ただ、そうした状況はチームにとって必ずしもデメリットになるわけではない。離脱者の穴を埋める作業が選手層に厚みをもたらした。夏のインターハイでは2列目で起用され、ファイナルでは劇的な決勝弾を決めた神田洸樹はボランチで新たな可能性を感じさせている。

「怪我人がいるので、余計に他の選手を使う状況になっている。監督就任7年目だけど、今年以上にAチームがラージグループになっている年はない」(鈴木監督)

 主力の離脱によって、チームに新たな競争が生まれたのは確か。ここから選手権までに選手の台頭があれば、よりスカッドは強力なものになる。

 状況も徐々に好転しており、怪我人も戻ってきた。何より最後の選手権に対するモチベーションはどこよりも高い。昨年の選手権では優勝候補に挙げられながら大津との初戦は0-5で大敗。「去年の悔しさをコメントに出していいのか。今年は今年のチームでストーリーを作ってきたから、そこに葛藤がある」と指揮官は単純に比較すべきではないとするが、あまりにも衝撃的なスコアは選手の誰もが覚えている。

「ベンチから試合を見ていたのですが、0-5で負けたのは本当に悔しすぎて、泣いてしまうぐらいだったんです。本当にこれは来年取り戻しに行くしかないと感じました」(神田)

 今年の選手権予選は、西川がU-17ワールドカップに出場している影響で準決勝からの登場となった。インターハイ優勝校のプレッシャーに加え、4強から戦う難しさもある。だが、県予選で負けるわけにはいかない。目標はもっと先にあるのは言うまでもない。守護神の北村公平、CBの奈良坂巧、左SBの佐々木、中盤の神田、最前線の西川。攻守にタレントを揃える桐光学園は予選を突破し、悲願の初優勝を成し遂げられるのか。

「夏冬連覇をしたい。絶対に冬の日本一のほうが達成感を感じられる」(佐々木)。

 何よりも欲している冬のタイトルを勝ち取るべく、まずは難敵揃いの神奈川県予選に向かう。

取材・文●松尾祐希(フリーライター)

鈴木監督を中心に練習後のミーティングを行なう。夏冬連覇へ桐光学園はさらなるレベルアップを誓う。写真:徳原隆元

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