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【ルヴァン杯決勝】右足首の負傷、ベンチスタート…苦難を乗り越え大一番で輝いた小林悠の魂の咆哮

カテゴリ:Jリーグ

本田健介(サッカーダイジェスト)

2019年10月27日

有言実行のゴールを奪う

札幌戦はベンチスタート。チャンスが来るのを静かに待った。(C)SOCCER DIGEST

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 そんなシーズンを象徴するかのような札幌戦でのベンチスタート。鬼木監督は、試合数日前に小林についてこう評していた。

「(試合を前に)そんなに多くを話す機会はないですが、ただ振る舞いはいつも変わらないです。キャプテンとして、とにかくチームのために、何ができるかを考えている。それプラス、ゴールですよね。彼はゴールでチームを引っ張ていこうという想いが強い。そしてサッカーに対する情熱みたいなものも強い。そこは変わらず評価しています。あとは彼だから作れるチャンス、彼にしか作れないチャンスがいっぱいあるので、そこへの想いも僕は強い。それをどれだけ決め切れるか。それもまた彼の成長のために大事なこと。

 もっとも彼はキャプテンだから試合に出られるだろうという気持ちは元々ないはず。点が取れなければ仕方がないという話を本人もしている」
 結果を残せていないのだから仕方ない――。小林自身もそう割り切っている部分があるのだろう。もっともピッチに立てば、ゴールを決められる自信は常に抱えていた。73分から登場した札幌戦も「ヒーローになることしか考えていなかった」と振り返り、「自分が点を取るから大丈夫」と周囲に語りかけていたという。

 そして1-1で迎えた88分にそれは実際のものとなる。得意とする相手最終ラインとの駆け引きから、後方にいた大島僚太から浮き球のパスを引き出すと、相手GKとの1対1を制したのだ。スタジアムのボールテージが一気に増した瞬間、スタンドに向けて大きく咆哮する小林の姿がそこにはあった。

 それはまさにストライカーとしての意地を誇示するかの如く、猛々しく、ここまでの鬱憤を開放するかのような叫びだった。
 
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