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モンゴル戦で森保一監督が堂安律に放った「刺激の矢」。激化するポジション争いが選手の意識に変化を生む

カテゴリ:日本代表

佐藤俊

2019年10月11日

堂安は熾烈な競争下に置かれ何を思うか

最後まで出番がなかった堂安。試合後は終始無言だった。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 代表チームは強化時間が少ないゆえに歴代の監督は、メンバーを固定してチーム作りをしていった。だが森保監督は広島時代、主力選手を引き抜かれつつ、新陳代謝を進め、チームをバージョンアップして3度のリーグ優勝を達成している。現状維持は退化であるとの考えは、チームも選手も同じ。そこで、あえて堂安に厳しい矢を放ったのだ。
 
 伊東の活躍を見て、堂安は何を思っただろうか。手中に収めかけたポジションが、熾烈な競争下に置かれた現実を改めて実感したことだろう。同時に悔しさも募ったはずだ。試合後は厳しい表情で、終始無言だった。
 
 ボランチも今回は、9月のミャンマー戦など2試合で活躍した橋本拳人ではなく、遠藤航を起用した。遠藤にとって日本代表での試合は、アジアカップのイラン戦以来。その後は、ケガで戦線を離脱していた。夏にドイツのシュツットガルトに移籍したが、まだ出場を果たしていない。それにもかかわらず、大事なホームの初戦に起用したのは、森保監督の遠藤に対する信頼の証だ。
 
 実際、遠藤は今年1月のアジアカップで日本が決勝に進出した際の立役者のひとりだった。気の利いた守備ができるうえに対人も強い。攻撃では積極的に前線に絡み、鋭い縦パスを出す。モンゴル戦でも左右にさばくだけではなく、自ら前線に飛び込んでいったり、相手が中央に固まっているのを見るやミドルを放ち、相手をおびき出したりしていた。押したり、引いたり、相手を翻弄するプレーは非常に有効で、代表初ゴールを挙げるなど、相棒の柴崎岳が霞むほどの活躍だった。
 
 前回のミャンマー戦で、橋本は守備重視のプレーをしていた。だが、スペースを意識し過ぎて、前への意識がもう一つ足りなかった。少なくとも遠藤ほど前への絡みはなかった。代表21試合目となる遠藤のプレーを見せて、橋本にボランチとしてのレベルアップを促しているのは容易に察しがつく。
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