前線を1トップ・2シャドーの形に変える選択もあるか
もう1つの「形を変える」を選択すると、チーム全体のオーガナイズが変わることになり、準備時間の少ない現状ではリスクが高い。自陣に引いて守ると見られるモンゴルに対し、ウイングバックを活用しながらワイドに攻めることができ、1トップ2シャドーの3枚が流動的に敵をかく乱できる3-4-2-1の布陣には、確かに利点もある。最前線に入るFWも、大迫に似た選手でなく、永井や浅野のような別タイプでも、周りとの兼ね合いで十分生きてくるはずだ。
とはいえ、ウイングバックの裏を突かれやすい、4バックより守備組織の脆さを露呈しやすいといったマイナス面もあって、森保監督が自信を持って採用できるとは言い切れない部分もある。相手がペースダウンしてきた後半なら思い切ってトライできるかもしれないが、頭から行くという決断は下しづらいのが実情だろう。
とはいえ、ウイングバックの裏を突かれやすい、4バックより守備組織の脆さを露呈しやすいといったマイナス面もあって、森保監督が自信を持って採用できるとは言い切れない部分もある。相手がペースダウンしてきた後半なら思い切ってトライできるかもしれないが、頭から行くという決断は下しづらいのが実情だろう。
このようにいくつかの解決策を分析すると、やはり現実的なのは鎌田の1トップ起用に落ち着く。モンゴル戦で本当にその通りの起用になるのか。鎌田抜擢の場合には大迫不在の穴を確実に埋められるのか。鎌田の独自性がチームを活性化してくれるのか。そこに注目しながら、モンゴル戦を注視することが肝要だ。いずれにしても、大迫問題に悩み続けた1月のアジアカップ(UAE)の二の舞だけはもう見たくない。
取材・文●元川悦子(フリーライター)
取材・文●元川悦子(フリーライター)