ボランチの定位置争いに食い込めるか
もっともライバルは強力だ。現在のA代表のダブルボランチは司令塔の柴崎岳が軸で、FC東京で奮闘を続け、9月のパラグアイ戦、ミャンマー戦でスタメンを勝ち取った橋本拳人、今夏に移籍したシュツットガルトでは出番に恵まれずも、今年1月のアジアカップでは柴崎の相棒の座をガッチリ掴んだ遠藤航と、板倉にとって越えなくてはいけない壁は多い。
さらにリーグ戦を終えてすぐにヨーロッパから日本へ帰国し、モンゴル戦を戦った後には敵地でのタジキスタン戦へ長距離移動を強いられる。経験をしたことのないスケジュールのなかで、疲労の蓄積やコンディション調整など新たな課題にも直面するだろう。
それでも若きボランチは「前回(9月のアウェーのミャンマー戦)で、経験できましたし、これまでの代表選手たちがこういう風に戦って来たんだなと身に染みて理解できています。ただ、僕は移動どうこう言っていられる立場ではありません。僕は自分のプレーをやっていくだけです」と前を向く。
さらにリーグ戦を終えてすぐにヨーロッパから日本へ帰国し、モンゴル戦を戦った後には敵地でのタジキスタン戦へ長距離移動を強いられる。経験をしたことのないスケジュールのなかで、疲労の蓄積やコンディション調整など新たな課題にも直面するだろう。
それでも若きボランチは「前回(9月のアウェーのミャンマー戦)で、経験できましたし、これまでの代表選手たちがこういう風に戦って来たんだなと身に染みて理解できています。ただ、僕は移動どうこう言っていられる立場ではありません。僕は自分のプレーをやっていくだけです」と前を向く。
ホームでのモンゴル戦からアウェーのタジキスタン戦は中4日で、総力戦の様相を呈す。その状況では板倉にもチャンスが回ってくる可能性がある。9月のキリンチャレンジカップのパラグアイ戦では、緊張からか固くなり「同じようなミスはしたくない」と悔しそうに語った男が、本領を発揮できるか。186センチとほかのボランチにはない高さを持ち、そしてパス能力も備える。A代表に新風を吹かせられるポテンシャルはあるだけに、その姿をピッチで見たい。
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)