現地の辛口コメンテーターも酒井には「合格」を
試合後の討論番組『L’EQUIPE DU SOIR』では、マルセイユのアンドレ・ヴィラス・ボアス監督が、試合後の会見で「攻撃を組み立てられなかった」と悔いていたことを取り上げ、「問題は守備の方だろうに!」とコメンテーターたちが盛り上がりを見せていた。
そのうち、辛口アナリストのジル・ファバール氏は、「話にならない」と手厳しくマルセイユの選手たちを切って捨てた。ところが「サカイは?」と聞かれると、「彼は自分の仕事をした」と語ってニンマリし、珍しく批判しなかったのだ。
討論を仕切る番組創設者で、フランス・フットボール界に大きな影響力をもつオリビエ・メナール氏も、採点コーナーで酒井を取り上げられなかったことを悔やむかのように、「今日はサカイもよかった」と念押ししていた。
一夜明けた5日の『L’EQUIPE』紙は、完敗したマルセイユの採点表でベネデットと酒井にのみ「6」をつけ、「アルゼンチン人アタッカーは、サカイとともに、昨日の試合で高いレベルを見せつけた数少ない選手だった」と評した。試合に勝利していれば、評価は「7」に繰り上がっていたことだろう。
故障者や出場停止の続出で、昨シーズンと似たような状況に陥っているマルセイユ。酒井自身も怪我に見舞われ、新監督の下で戸惑っている感もあった。だがこの試合を観る限り、ファンから愛されているヒロキ・サカイは健在だ。今後も決定的な守備でチームを救いながら、チャンスがあれば攻撃でも結果を残したいところだ。
文●結城麻里
text by Marie YUUKI
そのうち、辛口アナリストのジル・ファバール氏は、「話にならない」と手厳しくマルセイユの選手たちを切って捨てた。ところが「サカイは?」と聞かれると、「彼は自分の仕事をした」と語ってニンマリし、珍しく批判しなかったのだ。
討論を仕切る番組創設者で、フランス・フットボール界に大きな影響力をもつオリビエ・メナール氏も、採点コーナーで酒井を取り上げられなかったことを悔やむかのように、「今日はサカイもよかった」と念押ししていた。
一夜明けた5日の『L’EQUIPE』紙は、完敗したマルセイユの採点表でベネデットと酒井にのみ「6」をつけ、「アルゼンチン人アタッカーは、サカイとともに、昨日の試合で高いレベルを見せつけた数少ない選手だった」と評した。試合に勝利していれば、評価は「7」に繰り上がっていたことだろう。
故障者や出場停止の続出で、昨シーズンと似たような状況に陥っているマルセイユ。酒井自身も怪我に見舞われ、新監督の下で戸惑っている感もあった。だがこの試合を観る限り、ファンから愛されているヒロキ・サカイは健在だ。今後も決定的な守備でチームを救いながら、チャンスがあれば攻撃でも結果を残したいところだ。
文●結城麻里
text by Marie YUUKI