「もともとウチは恐れ知らずのチャレンジャーだった」
プリンス北信越17節、ホーム・都市大塩尻戦。都市大塩尻はこの試合で敗れると、県リーグへの降格が決まってしまう一戦とあって、立ち上がりから高い集中力を持って北越に圧力をかけてきた。
だが、もう一度原点に立ち返ろうとチーム内で確認した北越も、押し込まれながらも注目の2年生GK平山颯太のビッグセーブや、下間蔵之介と棚橋怜央のCBコンビが身体を張ったディフェンスでピンチを凌ぐと、徐々に浅野俊輔と塚田翔也のダブルボランチがテンポの良いパス出しで攻撃にリズムが生まれてきた。
北越のストロングポイントは、安定したポゼッションをベースにした破壊力のある攻撃だ。ダブルボランチの配給から、左MFの田中翔、右MFの安藤颯士、トップ下の大井佑馬がタメを作ると、左サイドバックの土田と右サイドバックの藤吉が積極的な攻撃参加でチャンスを広げる。そして1トップのエースストライカー、庄内碧が決定的な仕事でゴールを奪う。全国ベスト8も納得の強力なアタックを誇る。
インターハイ後は、それがなかなか噛み合わなかったが、この試合では意図した形で崩すシーンが増えてきた。71分、左からのクロスを庄内がダイビングヘッドでゴールに突き刺すと、後半アディショナルタイムには交代出場のDF河原駿が追加点を決めて、2-0の勝利。ようやく手にしたインターハイ後の公式戦初勝利に、試合後の選手たちの表情も安堵感に満ちていた。
「今までの試合よりはウチらしさが戻ってきたと思う。もともとウチは恐れ知らずのチャレンジャーだったのですが、インターハイを境に自分たちで立ち位置を変えてしまった。インターハイベスト8だけど、選手権予選においてはほぼ初出場を目指しているチームだと思っています。まだ我々は何も成し遂げてはいないからこそ、受け身にならずにチャレンジャー精神を持って北越らしく挑みたい。今年やってきたことを出し切りたい」
北越は昨年度の選手権予選では、9年ぶりの決勝進出を果たしたものの、帝京長岡の前に涙を飲んだ。荒瀬監督が言うように、選手権においては10年間も全国から遠ざかっており、まだまだ彼らはチャレンジャーの立場にあることは間違いない。
来週のプリンス北信越最終節を終えると、いよいよ選手権予選が始まる。都市大塩尻戦の勝利をターニングポイントとするべく、インターハイベスト8の看板は一旦脇に置いて、生粋のチャレンジャーとして1年の総決算の戦いに臨んでいく。
取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)
【北越高校FW(9番)庄内碧 PHOTO】意地の1発!!圧倒的な推進力で攻撃を牽引した北越のエース!
【インターハイ2019準々決勝PHOTO】京都橘 2-1 北越
だが、もう一度原点に立ち返ろうとチーム内で確認した北越も、押し込まれながらも注目の2年生GK平山颯太のビッグセーブや、下間蔵之介と棚橋怜央のCBコンビが身体を張ったディフェンスでピンチを凌ぐと、徐々に浅野俊輔と塚田翔也のダブルボランチがテンポの良いパス出しで攻撃にリズムが生まれてきた。
北越のストロングポイントは、安定したポゼッションをベースにした破壊力のある攻撃だ。ダブルボランチの配給から、左MFの田中翔、右MFの安藤颯士、トップ下の大井佑馬がタメを作ると、左サイドバックの土田と右サイドバックの藤吉が積極的な攻撃参加でチャンスを広げる。そして1トップのエースストライカー、庄内碧が決定的な仕事でゴールを奪う。全国ベスト8も納得の強力なアタックを誇る。
インターハイ後は、それがなかなか噛み合わなかったが、この試合では意図した形で崩すシーンが増えてきた。71分、左からのクロスを庄内がダイビングヘッドでゴールに突き刺すと、後半アディショナルタイムには交代出場のDF河原駿が追加点を決めて、2-0の勝利。ようやく手にしたインターハイ後の公式戦初勝利に、試合後の選手たちの表情も安堵感に満ちていた。
「今までの試合よりはウチらしさが戻ってきたと思う。もともとウチは恐れ知らずのチャレンジャーだったのですが、インターハイを境に自分たちで立ち位置を変えてしまった。インターハイベスト8だけど、選手権予選においてはほぼ初出場を目指しているチームだと思っています。まだ我々は何も成し遂げてはいないからこそ、受け身にならずにチャレンジャー精神を持って北越らしく挑みたい。今年やってきたことを出し切りたい」
北越は昨年度の選手権予選では、9年ぶりの決勝進出を果たしたものの、帝京長岡の前に涙を飲んだ。荒瀬監督が言うように、選手権においては10年間も全国から遠ざかっており、まだまだ彼らはチャレンジャーの立場にあることは間違いない。
来週のプリンス北信越最終節を終えると、いよいよ選手権予選が始まる。都市大塩尻戦の勝利をターニングポイントとするべく、インターハイベスト8の看板は一旦脇に置いて、生粋のチャレンジャーとして1年の総決算の戦いに臨んでいく。
取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)
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