独自調査の結果、クラブから語られたパワハラの内容、被害とは?
この湘南の独自調査については、担当役員の水戸氏から説明が行なわれた。調査委員会はクラブと直接の取引のない第三者性が高い4名の人物に加え、6名の弁護士にも協力を仰いで計10名によって体制が組まれたという。水戸氏は、この調査委員会によって認定された事実について読み上げた。
以下が、読み上げられた内容の全文。
「曺監督により、選手スタッフに対する暴言、長時間にわたる一方的な叱責、それらの際にものを叩いたり蹴ったりするなど、不適切な指導が日常的に行われており、それによって選手スタッフに対し決して軽微ではない心身の不調が生じ、練習に参加できなくなったような事例も複数存在した。それらの事例における曺監督の言動はパワーハラスメントに該当すると言わざるを得ない。また、曺監督が選手のケガやそこからの復帰に関し、選手やメディカルスタッフに不適切な内容・方法で指示を行い、ケガの悪化等に繋がったと認められる事例も複数存在した。そのような指示は典型的なパワーハラスメントではないにしても、チーム内における優越性を背景とした不適切な指導としてパワーハラスメントと同様の評価を受けるべきである。尚、以上の判断は公益財団法人日本サッカー協会の懲罰規定、独立行政法人日本スポーツ振興センターの第三者相談委員会のパンフレット『スポーツからハラスメントをなくそう』などを参考にしつつプロサッカーチーム及びプロサッカー選手という特性を踏まえて行ったものであります」
以下が、読み上げられた内容の全文。
「曺監督により、選手スタッフに対する暴言、長時間にわたる一方的な叱責、それらの際にものを叩いたり蹴ったりするなど、不適切な指導が日常的に行われており、それによって選手スタッフに対し決して軽微ではない心身の不調が生じ、練習に参加できなくなったような事例も複数存在した。それらの事例における曺監督の言動はパワーハラスメントに該当すると言わざるを得ない。また、曺監督が選手のケガやそこからの復帰に関し、選手やメディカルスタッフに不適切な内容・方法で指示を行い、ケガの悪化等に繋がったと認められる事例も複数存在した。そのような指示は典型的なパワーハラスメントではないにしても、チーム内における優越性を背景とした不適切な指導としてパワーハラスメントと同様の評価を受けるべきである。尚、以上の判断は公益財団法人日本サッカー協会の懲罰規定、独立行政法人日本スポーツ振興センターの第三者相談委員会のパンフレット『スポーツからハラスメントをなくそう』などを参考にしつつプロサッカーチーム及びプロサッカー選手という特性を踏まえて行ったものであります」
そして水谷社長からは、Jリーグからの裁定を受けての今後の再発防止策が語られた。そのなかでクラブは、1)強化体制の強化、2)相談窓口の設置、3)コンプライアンス研修の実施、4)湘南ベルマーレとしての基準作り、これら4つを大きな柱として再発の防止に取り組んでいくことを明言している。
注目されるのは、曺監督や責任者等の当事者に対する処分などの今後の対応だが、これに関して眞壁会長は、「管理監督責任に関しては重く感じている。勝手に処分内容を決めるわけにはいかないので、役員会、大株主の皆さまに審議をいただいて、我々のペナルティを早い段階で決めていきたい」と言及。クラブ内部や支援者の判断も仰ぎつつ、方向性を決めていくことになりそうだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
注目されるのは、曺監督や責任者等の当事者に対する処分などの今後の対応だが、これに関して眞壁会長は、「管理監督責任に関しては重く感じている。勝手に処分内容を決めるわけにはいかないので、役員会、大株主の皆さまに審議をいただいて、我々のペナルティを早い段階で決めていきたい」と言及。クラブ内部や支援者の判断も仰ぎつつ、方向性を決めていくことになりそうだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部