インターハイで見せた進化した初芝橋本。
迎えた今シーズンは、阪中監督が「今まで怒り続けてきたのが無くなってきたから、自分でもこれでいいのかなと心配になる」と話すように、これまで見せる機会が少なかった笑顔が増えた。
経験を積んだ選手たちが県の新人大会、インターハイ予選の二冠を達成するなど結果を出していることもあるが、今年の3年生は阪中監督が3年間担任を受け持ってきたメンバーであり、両者の距離が近いことも大きい。
「ずっと一緒にいるんだから、これをやったら怒られるな、面倒くさくなるなって、気づいてほしい。そうしたことに気づけない人間はサッカーでも『ボールが来るな、ピンチだな』と気づけないと思う。きつい練習でも、『○○が足りないから、これをやっているんだ』と気づいてほしい」
戦いぶりからも“気づき”の成長が感じられる。これまでは粘り強い守備からのカウンターが主なスタイルだったが、つなげる場面では最終ラインから落ち着いてボールを回して、相手を押し込めるようになった。ここが勝負時と思えば、一気にギアを全開にし、叩き込むこともできる。
成果が表われたのが今年のインターハイだった。初戦の日大山形(山形)戦では緊張からか足が動いていない自分たちに気づき、リラックスするように心掛けた後半に4ゴールを奪い5-1と大勝。続く2回戦は習志野(千葉)に3-0で勝利。相手の攻撃の意図をいち早く察知し、カウンターを仕掛けたことが功を奏した。
目標としていたベスト8進出をかけた大津(熊本)戦は前半のうちに2点を奪われたものの、後半の勝負どころで一気に攻勢をかけ、一度は同点に追いついた。だが、終了間際に失点し、2-3で敗退。目標には届かなかったものの、「全国の舞台に立つと、個の力の無さが分かった。うちのチームで相手より上回っていると思えた選手は3人くらい」と阪中監督が話すように重要な“気づき”があった。
経験を積んだ選手たちが県の新人大会、インターハイ予選の二冠を達成するなど結果を出していることもあるが、今年の3年生は阪中監督が3年間担任を受け持ってきたメンバーであり、両者の距離が近いことも大きい。
「ずっと一緒にいるんだから、これをやったら怒られるな、面倒くさくなるなって、気づいてほしい。そうしたことに気づけない人間はサッカーでも『ボールが来るな、ピンチだな』と気づけないと思う。きつい練習でも、『○○が足りないから、これをやっているんだ』と気づいてほしい」
戦いぶりからも“気づき”の成長が感じられる。これまでは粘り強い守備からのカウンターが主なスタイルだったが、つなげる場面では最終ラインから落ち着いてボールを回して、相手を押し込めるようになった。ここが勝負時と思えば、一気にギアを全開にし、叩き込むこともできる。
成果が表われたのが今年のインターハイだった。初戦の日大山形(山形)戦では緊張からか足が動いていない自分たちに気づき、リラックスするように心掛けた後半に4ゴールを奪い5-1と大勝。続く2回戦は習志野(千葉)に3-0で勝利。相手の攻撃の意図をいち早く察知し、カウンターを仕掛けたことが功を奏した。
目標としていたベスト8進出をかけた大津(熊本)戦は前半のうちに2点を奪われたものの、後半の勝負どころで一気に攻勢をかけ、一度は同点に追いついた。だが、終了間際に失点し、2-3で敗退。目標には届かなかったものの、「全国の舞台に立つと、個の力の無さが分かった。うちのチームで相手より上回っていると思えた選手は3人くらい」と阪中監督が話すように重要な“気づき”があった。
個の成長を促すため、夏休みの終盤からは1対1を1時間近く行なう練習が続いた。「熱くなりすぎて、ケンカになる」(末吉)ほど、球際の激しさを見せるのは指揮官の狙いを汲み取っているから。「パソコンのように直す箇所が見つかれば、アップデートできるチームを目指している」(阪中監督)と日々、進化を続ける。
2年連続13回目の出場を決めた選手権では、1995年に記録したベスト4を上回る成績を狙う。すわなち、目指すところは決勝進出、そして日本一だ。
取材・文:森田将義(サッカーライター)
※『高校サッカーダイジェスト』vol.7より転載
2年連続13回目の出場を決めた選手権では、1995年に記録したベスト4を上回る成績を狙う。すわなち、目指すところは決勝進出、そして日本一だ。
取材・文:森田将義(サッカーライター)
※『高校サッカーダイジェスト』vol.7より転載