プレミアリーグEASTの柏戦で大敗。試合後には長時間にわたるミーティングで様々な意見が飛び交った
だが、9月15日のプレミアリーグEAST13節の柏レイソルU-18戦。市立船橋は、1-4でまさかの大敗を喫してしまったのだ。
内容は悪くなかった。「入りは悪くなく、前半は思った通りにいかないところもあったけど適応できていた」(植松)。序盤から戦う姿勢を前面に押し出し、鋭いショートカウンターで好機を演出。0−0で折り返し、後半に期待が持てる戦いぶりだった。しかし、チームは一瞬の隙から55分にPKで先制点を献上。一気にトーンダウンすると、57分にこぼれ球を寄せ切れずに柏の中島舜(2年)に強烈なミドルシュートを叩き込まれた。
連続失点後に1点を返したものの、一度失ったリズムは簡単には取り返せない。気持ちが切れ、さらに2失点。またしても市立船橋は後半戦初勝利を掴めず、リーグ戦の順位も最下位となった。
試合後、チームには重苦しい雰囲気が漂った。ボランチの佐久間賢飛とCBの主軸を務める石田侑資の2年生コンビが号泣し、リーグ戦後では異例となる1時間半のミーティングがグラウンド上で行なわれた。
様々な意見が飛び交った中で、多く聞かれたのが声の部分だったという。今年は冒頭でも触れた通り、主軸不在の試合が多い。この柏戦で町田が約3か月ぶりにベンチ入りを果たしたものの、ピッチ上でリーダーシップを取れる上級生はいなかった。柏戦でもっとも声を出していたのは2年生の石田。最後まで下を向かずに先輩に対しても臆さずに檄を飛ばした。
現状とどう向き合うのか。何度も訪れる危機に、3年生たちは危機感を抱いている。
「キャプテンの町田がいない中で、日頃から石田がやってくれている。助けられている部分も正直あって、あれを越えないといけない。あいつの頑張りに応えないといけないし、それを超えてやることがあるべき姿。守備陣で石田だけが孤立している状況を作っているので、問題が多いと思いました」(植松)
「何回も負けた後にこうなって、これだけ(ミーティングが)長くなったことはなかったけど、この負けを良い形にしていかないといけない。そこの意識を切らさずに自分が強く言う立場になってやらないといけない」(鈴木)
選手権予選まで約3か月。今年はU-17ワールドカップに畑が出場する可能性があるため、変則的な日程で準決勝からの登場となった。いきなり強豪校と戦うのは難しいし、3年間選手権から遠ざかっているプレッシャーもある。そうした状況でいかに3年生がチームをまとめられるか。次節から町田が戻ってくるなど、明るい材料もある。
同じ過ちを繰り返すわけにはいかない。この苦しみの時期が大きな“ジャンプ”への“ホップ、ステップ”と捉えるのであれば、残された時間で十分に変われるはずだ。
取材・文●松尾祐希(フリーライター)
内容は悪くなかった。「入りは悪くなく、前半は思った通りにいかないところもあったけど適応できていた」(植松)。序盤から戦う姿勢を前面に押し出し、鋭いショートカウンターで好機を演出。0−0で折り返し、後半に期待が持てる戦いぶりだった。しかし、チームは一瞬の隙から55分にPKで先制点を献上。一気にトーンダウンすると、57分にこぼれ球を寄せ切れずに柏の中島舜(2年)に強烈なミドルシュートを叩き込まれた。
連続失点後に1点を返したものの、一度失ったリズムは簡単には取り返せない。気持ちが切れ、さらに2失点。またしても市立船橋は後半戦初勝利を掴めず、リーグ戦の順位も最下位となった。
試合後、チームには重苦しい雰囲気が漂った。ボランチの佐久間賢飛とCBの主軸を務める石田侑資の2年生コンビが号泣し、リーグ戦後では異例となる1時間半のミーティングがグラウンド上で行なわれた。
様々な意見が飛び交った中で、多く聞かれたのが声の部分だったという。今年は冒頭でも触れた通り、主軸不在の試合が多い。この柏戦で町田が約3か月ぶりにベンチ入りを果たしたものの、ピッチ上でリーダーシップを取れる上級生はいなかった。柏戦でもっとも声を出していたのは2年生の石田。最後まで下を向かずに先輩に対しても臆さずに檄を飛ばした。
現状とどう向き合うのか。何度も訪れる危機に、3年生たちは危機感を抱いている。
「キャプテンの町田がいない中で、日頃から石田がやってくれている。助けられている部分も正直あって、あれを越えないといけない。あいつの頑張りに応えないといけないし、それを超えてやることがあるべき姿。守備陣で石田だけが孤立している状況を作っているので、問題が多いと思いました」(植松)
「何回も負けた後にこうなって、これだけ(ミーティングが)長くなったことはなかったけど、この負けを良い形にしていかないといけない。そこの意識を切らさずに自分が強く言う立場になってやらないといけない」(鈴木)
選手権予選まで約3か月。今年はU-17ワールドカップに畑が出場する可能性があるため、変則的な日程で準決勝からの登場となった。いきなり強豪校と戦うのは難しいし、3年間選手権から遠ざかっているプレッシャーもある。そうした状況でいかに3年生がチームをまとめられるか。次節から町田が戻ってくるなど、明るい材料もある。
同じ過ちを繰り返すわけにはいかない。この苦しみの時期が大きな“ジャンプ”への“ホップ、ステップ”と捉えるのであれば、残された時間で十分に変われるはずだ。
取材・文●松尾祐希(フリーライター)