残り1枚のJ1行きチケットをめぐる戦い――「磐田vs山形」を4つのポイントから展望

カテゴリ:Jリーグ

サッカーダイジェストWeb編集部

2014年11月29日

山形のプレッシングに磐田がいかに対応するかが勝負の鍵を握る。

11月15日にヤマハスタジアムで行なわれたJ2第41節では山形が2-0で勝利。この光景が再現されるか、あるいは磐田が雪辱の勝利をホームのファンにプレゼントするか。 (C) SOCCER DIGEST

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POINT 3
相手攻略の糸口となるのは?
 
【磐田】
 2週間前に山形をホームに迎えた際には、0-2の完敗を喫している。相手の前線からの積極的なプレッシングに飲み込まれてしまった。
 
 今季の磐田の出来は、相手のプレスの強弱に左右される傾向があるが、山形戦はその典型と言えた。
 
 まずは、敵の圧力に受け身にならないこと。そして、プレスをかいくぐり、どれだけ縦パスを入れられるかがポイントのひとつとなる。さらに、縦パスが入ったあとの攻撃陣の動き出しにも積極性がほしい。相手に圧力をかけ続けられれば、勝利は難しくないはずだ。
 
【山形】
 2週間前の対戦で、個の力では明らかに上回る磐田を凌駕できたのは、前線からのハイプレスと素早い攻守の切り替えを徹底できたからこそである。
 
「戦い方? 変えようがない」という石﨑監督の言葉に嘘偽りはない。さらに、徹底度を上げるだけだ。
 
 また、どうしても得点が必要な山形にとって、石川、宮阪という左右のキッカーは重要な武器となる。積極的に仕掛けて、セットプレーの機会を作りたい。


POINT 4
攻守で鍵を握るのは?
 
【磐田】
 前述した通り、田中の先発が濃厚なのは、ボランチのフェルジナンドに別の仕事を期待しているからである。
 
 名波監督は札幌戦で、ズバ抜けたヘディング能力を持つフェルジナンドを前線に上げるシステムを試したが、これでパワープレーが効果的となり、同点とすることに成功した。
 
 一発勝負の山形戦でも、フェルジナンドは攻撃の切り札として起用されるようで、できるだけ体力を温存させたい。そのため、田中の奮闘、また他の攻撃陣の奮起が不可欠だ。なかでもエース・前田には、チームを鼓舞するゴールが期待される。
 
【山形】
 全員が鍵を握るのが山形のサッカーである。と言うのが本音ではあるが、敢えてキーマンを挙げるのなら、右の「ミスター運動量」山田だ。
 
 今季途中のシステム変更で、中盤のワイドで使われ始めてから、前線への迫力が増した。課題だったクロスの精度も上がり、磐田との前回対戦でもディエゴの先制点をアシストしている。マークはきつくなるはずだが、その上を行けるか。
 
 一方、守備およびメンタルの要になるのはGK山岸。絶対に勝たなければならない試合で、チームにこの経験豊富なベテランがいるのは大きい。


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