磐田は6試合勝利から遠ざかったままプレーオフへ。
J2は11月23日に最終節を終了。勝って3位に浮上した千葉、引き分けて4位に後退した磐田、敗れたものの6位を確保した山形の3チームが、昇格プレーオフに臨むことになった。5位の北九州は周知の通り、J1ライセンスを持たないため、プレーオフには進めない。
前述の3チームに7位の大分がプレーオフ進出を懸けて戦った最終節は、序盤から各会場のスコアが動き、目が離せない展開となった。讃岐と千葉の一戦では森本が負傷し、救急搬送。この中断によって試合は他会場より20分ほど遅れて進行し、最後にもっともいい条件の3位を手に入れることになった。
《J1昇格プレーオフ日程》
準決勝:11月30日(日)13:00 ヤマハ 磐田 対 山形
決勝:12月7日(日)15:30 味スタ 千葉 対 準決勝の勝者
(※引き分けの場合は上位チームの勝利となる)
今回のプレーオフには、11月26日に行なわれる千葉と山形の天皇杯準決勝も影響を及ぼしそうだ。
プレーオフ準決勝は、日程や引き分けでも勝ち抜きという条件を考えれば、ホームで戦う磐田が有利だろう。山形は天皇杯で主力をある程度、温存するはずだが、それでも試合や移動による負担は無視できない。
条件面では磐田有利。だが、これが磐田にとって重圧になるかもしれない。
最後の10試合の成績を比較すると、千葉の6勝3分1敗、山形の6勝1分3敗に対して、磐田は2勝5分3敗と最後まで調子が上がらなかった。6試合勝利から遠ざかったまま、プレーオフを迎えるのは不安だろう。
しかも11月15日に行なわれた41節、磐田はホームで山形に0-2と完敗している。
テクニシャン揃いの磐田は、ラフな展開になると精神的な脆さを見せる。そのことを知る山形は球際での激しさ、徹底したクロスを前面に押し出し、格上の磐田を押し切った。
磐田には、このときの残像が残っているはず。ホームの大観衆も、いまの彼らにはプレッシャーになるかもしれない。一方の山形は最後にプレーオフ圏内に食い込んできただけに、失うものがない。番狂わせの可能性は十分にあるはずだ。
今回のプレーオフ、昇格にもっとも近いのは言うまでもなく千葉だろう。準決勝を戦う必要がなく、決勝も負けなければいいのだ。
ただ、森本の状態は気になる。後半戦浮上の立役者となったストライカーが万全の状態で決勝に間に合うか、ひとつのポイントになりそうだ。
千葉には過去2年間、プレーオフで敗れた苦い記憶がある。3度目の正直というが、過去の失敗を今度こそ生かさなければならない。
過去2年のプレーオフは、6位の大分、4位の徳島が勝ち抜くという意外な結末となった。今年も予想を裏切るドラマが待っているかもしれない。
文:熊崎敬
前述の3チームに7位の大分がプレーオフ進出を懸けて戦った最終節は、序盤から各会場のスコアが動き、目が離せない展開となった。讃岐と千葉の一戦では森本が負傷し、救急搬送。この中断によって試合は他会場より20分ほど遅れて進行し、最後にもっともいい条件の3位を手に入れることになった。
《J1昇格プレーオフ日程》
準決勝:11月30日(日)13:00 ヤマハ 磐田 対 山形
決勝:12月7日(日)15:30 味スタ 千葉 対 準決勝の勝者
(※引き分けの場合は上位チームの勝利となる)
今回のプレーオフには、11月26日に行なわれる千葉と山形の天皇杯準決勝も影響を及ぼしそうだ。
プレーオフ準決勝は、日程や引き分けでも勝ち抜きという条件を考えれば、ホームで戦う磐田が有利だろう。山形は天皇杯で主力をある程度、温存するはずだが、それでも試合や移動による負担は無視できない。
条件面では磐田有利。だが、これが磐田にとって重圧になるかもしれない。
最後の10試合の成績を比較すると、千葉の6勝3分1敗、山形の6勝1分3敗に対して、磐田は2勝5分3敗と最後まで調子が上がらなかった。6試合勝利から遠ざかったまま、プレーオフを迎えるのは不安だろう。
しかも11月15日に行なわれた41節、磐田はホームで山形に0-2と完敗している。
テクニシャン揃いの磐田は、ラフな展開になると精神的な脆さを見せる。そのことを知る山形は球際での激しさ、徹底したクロスを前面に押し出し、格上の磐田を押し切った。
磐田には、このときの残像が残っているはず。ホームの大観衆も、いまの彼らにはプレッシャーになるかもしれない。一方の山形は最後にプレーオフ圏内に食い込んできただけに、失うものがない。番狂わせの可能性は十分にあるはずだ。
今回のプレーオフ、昇格にもっとも近いのは言うまでもなく千葉だろう。準決勝を戦う必要がなく、決勝も負けなければいいのだ。
ただ、森本の状態は気になる。後半戦浮上の立役者となったストライカーが万全の状態で決勝に間に合うか、ひとつのポイントになりそうだ。
千葉には過去2年間、プレーオフで敗れた苦い記憶がある。3度目の正直というが、過去の失敗を今度こそ生かさなければならない。
過去2年のプレーオフは、6位の大分、4位の徳島が勝ち抜くという意外な結末となった。今年も予想を裏切るドラマが待っているかもしれない。
文:熊崎敬