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【レジェンドの言霊】カレカのフットボール哲学――『ワールドサッカーダイジェスト』の人気連載が特別版として登場!

カテゴリ:ワールド

ジェフェルソン・ロドリゲス

2014年11月28日

好感が持てるのはペップのバイエルンとドイツ代表。

ナポリではマラドーナとホットラインでゴールを量産。その後、活躍の場を日本に移し、柏の発展に力を尽くした。 (C) Getty Images

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 いまのフットボール界を見渡して、「ファンタジーと戦術の融合」を果たしているチームは、残念ながら数少ない。
 
 例えば、今夏のワールドカップ。セレソンはフィジカル重視の守備的なチームに成り下がり、ファンタジーのかけらもなかった。
 
 オランダもそう。最終ラインから自由自在に攻撃参加できるDFはひとりもいなかった。そのために攻撃は厚みがなく、意外性もなかった。勝負どころを抑えつつ、たくましく勝ち上がるその姿には唸らされたけどね。
 
 アルゼンチンもそう。86年のメキシコ・ワールドカップでは、マラドーナの天才性を引き出す名脇役がいて、戦術が隅々まで行き届いていたものさ。それがいまは……。メッシをはじめとする豪華アタッカー陣の強みを引き出す役者が物足りなかった。
 
 クラブレベルでも、理想形に近いチームは少ないな。レアル・マドリーやバルセロナも、ファンタジーと戦術が融合しているとは言えない。昨シーズンのリバプールなんかは興味深いチャレンジをしていたけど、最終的にはルイス・スアレスの個人技頼みだったよね。
 
 好感が持てるのは、ペップ・グアルディオラ率いるバイエルン、それからドイツ代表。つまり、現代のフットボール界はドイツが牽引しているということになる。
 
 トータルフットボールのエッセンスを効果的に取り入れ、独自の発展を遂げたのが、いまのドイツ代表だろうね。バイエルンは、ペップの下で志の高い戦術にチャレンジしている。
 
 2018年のロシア・ワールドカップを制するのは? それを予想するのは、さすがに時期尚早だよ(笑)。ただ、各国リーグを代表するビッグクラブがどんなサッカーを志向して、実際どれだけハイレベルな戦術にチャレンジしているか。それは重要な手掛かりになるはずだ。
 
 とにかく、フットボールは攻撃的に――。つねにゴールを目指し、観衆を魅了すること。それにチャレンジすること。その姿勢を忘れたら、フットボールはフットボールでなくなってしまう。
 
 フットボールの未来は、つねに「ファンタジーと戦術の融合」とともにあるはずだ。少なくとも僕はそう信じているし、そう願うよ。腰が引けた、ロングボールばかり使うチームが主流の未来なんて、見たくもないし、想像もしたくない。
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