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東京五輪に出場するため――。「プライド的なものは捨てた」小川航基がJ2水戸への移籍を選んだワケ

カテゴリ:Jリーグ

佐藤拓也

2019年08月31日

小川が水戸を選んだ理由は…

「プライド的なものは捨てました」と語る小川は東京五輪のメンバーに選ばれるか。写真:滝川敏之

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 今夏、小川のもとに届いたオファーは水戸からだけではない。J1クラブやJ1クラブと同等の資金力があるJ2クラブも獲得競争に参戦していた。そのなかで最も実績が乏しく、資金に恵まれない水戸を選んだのであった。その理由を小川はこう語った。
 
「自分に足りないものがあると思ったから。水戸はFWにもしっかり守備を求められますし、そこは足りない所。ここに来てしっかり学んで、守備が出来るようになれれば、自分も一皮剥けられるんじゃないかと。J2は球際や泥臭さに長けたカテゴリー。J1は技術やポゼッションに長けていると思いますが、そこにはないものがJ2にあると思っていますし、必ず成長できる要素がある」
 
 エリート街道を走ってきた小川だが、プロに入ってから挫折を覚えた。このままではいけない。ここから這い上がるためにも環境を変えないといけないという危機感が自らを突き動かしたのだった。
 
「J1からJ2に行くにあたって、自分のプライド的なものは捨てました。自分が成長するための最善の道を選んだと思っています。周りからどう思われようが、俺はここでやるんだという強い覚悟を持ってここに来ました。なので、生半可な気持ちでプレーしていません。たとえ0-4で負けていても、絶対に俺が点を取ってインパクトを残すという気持ちで来ています」
 
 マインドを変えてプライドを捨てた男は、その覚悟をプレーで体現し、J1昇格に貢献しようとしている。そして、東京五輪代表のエースへと再び名乗りを上げる。今回の決断は決して後退なんかではない。9月2日から11日まで北中米遠征を行なうU-22の日本代表に選ばれた小川。這い上がるための道筋はしっかりと見えている。


取材・文●佐藤拓也(フリーライター)
 
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