「ミシャを真の日本一の監督に」
ひとつ壁を突破したのか、最近の李は、なんだかすっきりした表情を浮かべている。とても充実した印象を受けるのだ。
浦和への加入直後、李はこう語ったことがある。
「(広島時代の)ミシャとの出会いがなければ、今の自分はいなかった。サッカー人生で最も影響を受けた監督と言っても過言ではない。ミシャは昨年もタイトルを獲れなかった。しかも浦和というクラブとしても、長い間タイトルから遠ざかっている。ミシャの力になりたい。ミシャを真の日本一の監督にして、浦和を真の日本一のクラブにしたい。そこに貢献したいという思いも、僕が浦和に来た理由のひとつ」
11月22日、勝てば優勝が決まるG大阪戦を迎える。
「ここで勝つことしか考えていない」
李のストライカーとしての血がたぎる。
「決勝点を取りたい。そのゴールを決められるのはひとりだけ。最もゴールの近くにいるのが僕なのだから、その1点を絶対に取るんだという強い気持ちで、積極的に行く。大胆に、大きなプレーを見せられれば」
頂上決戦での決勝点――つまり『優勝決定ゴール』宣言だ。
練習から一切手を抜かない。実はそういう基本中の基本を大切にしてきた。フィニッシュの数々の大技もアイデアも、練習は嘘をつかないという信念に基づき、職人のようにこつこつと鍛錬を重ねてきた成果である。
ただし、こうも理解している。ストライカーにとって、その日々が報われるのは、実戦でゴールを突き刺し、スタジアムが燃えるような歓喜に包まれるあの瞬間だけだと。
ホームでの一戦は、チケットが完売に。埼玉スタジアムは真っ赤に染まる。この男が燃えないわけがない。
李の魂の一撃を見せてもらいたい。
文:塚越 始(週刊サッカーダイジェスト)
浦和への加入直後、李はこう語ったことがある。
「(広島時代の)ミシャとの出会いがなければ、今の自分はいなかった。サッカー人生で最も影響を受けた監督と言っても過言ではない。ミシャは昨年もタイトルを獲れなかった。しかも浦和というクラブとしても、長い間タイトルから遠ざかっている。ミシャの力になりたい。ミシャを真の日本一の監督にして、浦和を真の日本一のクラブにしたい。そこに貢献したいという思いも、僕が浦和に来た理由のひとつ」
11月22日、勝てば優勝が決まるG大阪戦を迎える。
「ここで勝つことしか考えていない」
李のストライカーとしての血がたぎる。
「決勝点を取りたい。そのゴールを決められるのはひとりだけ。最もゴールの近くにいるのが僕なのだから、その1点を絶対に取るんだという強い気持ちで、積極的に行く。大胆に、大きなプレーを見せられれば」
頂上決戦での決勝点――つまり『優勝決定ゴール』宣言だ。
練習から一切手を抜かない。実はそういう基本中の基本を大切にしてきた。フィニッシュの数々の大技もアイデアも、練習は嘘をつかないという信念に基づき、職人のようにこつこつと鍛錬を重ねてきた成果である。
ただし、こうも理解している。ストライカーにとって、その日々が報われるのは、実戦でゴールを突き刺し、スタジアムが燃えるような歓喜に包まれるあの瞬間だけだと。
ホームでの一戦は、チケットが完売に。埼玉スタジアムは真っ赤に染まる。この男が燃えないわけがない。
李の魂の一撃を見せてもらいたい。
文:塚越 始(週刊サッカーダイジェスト)