プロを目指すも挫折し一般就職へ。しかし…
栃木SCの下部組織から「プロになるために」と法政大に進学した森だったが、最終学年になって一度その道を諦めている。
開幕前にコンサドーレ札幌の練習参加に呼ばれたものの体調不良で参加には至らず。巡り合わせの難に加え「(プロで)やれる自信が無くなった」と一転し就職活動を始め、一般企業からの内定も得た。
しかし、この天皇杯も含め試合を重ねていく中で自信が再燃。地元の栃木SCの練習に参加して大きな手応えを感じ、再びプロ入りへ舵を切った。
「ガンバやヴェルディ戦で、半年前に無かったサッカー選手としての自信が付いてきた。今後最後まで呼んでくれるチームがあるかもしれないし、可能性を狭めたくない。経験をしてみたいという想いもあるので挑戦したいなと。そういう気持ちになりました」
大学生がJクラブを破る過程の中で、一度はプロを諦めかけた森のような選手が大きな自信を掴みサッカーへの道を再び開き歩もうとする。
これもひとつの天皇杯の魅力である。
取材・文●竹中玲央奈(フリーライター)
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