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ボール支配率78パーセントも…。ポゼッションを極めるサンガはカウンターとどう付き合うべきか?

カテゴリ:Jリーグ

古沢侑大(サッカーダイジェスト編集部)

2019年08月11日

今後の課題はカウンターを「未然に防げるか」

中田監督は「良くなかったのにもかかわらず追い付けた、そういう力があるというのはポジティブ」と話す。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 しかし、ここで追いつくのがいまの京都。
 
 まずは73分。小屋松知哉が左サイドをドリブルで突破し、クロスを上げる。ボールはそのままゴールへと向かい、ネットを揺らした。そして86分には一美和成がペナルティエリア外から豪快なミドルシュートを突き刺したのだ。
 
 2点差を追いついた粘りは称賛されるべきだ。だが、「『その戦い方(2点差を追いついた終盤のサッカー)ができるなら最初からやっておこう』と。2失点してからの戦い方は、立ち上がりから、ベーシックにやれる力を持っている。なぜそれを出さないのかと瞬時に気付いて、自分たちから積極的に、意図的にアクションを起こさないと。望んでいるものは手に入らない」と中田監督は唇を噛んだ。
 
 ボールを保持するうえで今後の課題は明確だ。
 
「まずは自分たちのミスを減らし、カウンターを受ける回数を減らすこと。あとは攻撃から守備の切り替えを意識していきたい」(福岡)
「ボールを持てる試合が増えているなか、相手にカウンターを食らう時の危機管理や、失点シーンのようなミスからボールを失った後の切り替えなどは、そこで奪い返して再び攻撃に移れるように」(一美)
 
 選手が口を揃えるように「パスを回すうえでのミスを減らす」ことと「攻から守への切り替えの早さ」が大事になってくる。ポゼッションを極めるうえでカウンターを受けることは切り離せない。今後はいかに相手の逆襲を「未然に防げるか」だ。
 
「良くなかったのにもかかわらず追い付けた、そういう力があるというのはポジティブではある」(中田監督)
 
 カウンターとうまく付き合えるか――。中田サンガがいま以上にクオリティを上げ、J1へと辿り着けるのか注目だ。

取材・文●古沢侑大(サッカーダイジェスト編集部)
 
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