ユース出身選手たちは黄金世代の技術に圧倒され、必死に知恵を絞った
小野がコンサドーレにもたらしたものは数え切れないが、18年まで在籍した元日本代表MF稲本潤一とともに、真のプロフェッショナルを植え付けたことは大きい。今や主力のMF荒野拓馬や深井一希といったユース出身選手たちは、黄金世代の技術に圧倒され、彼らと渡り合うには自分が何を武器に勝負すればいいのか、必死に知恵を絞った。
「何かを伝えたいというか、トレーニングの中で一つひとつのプレーを形として見せてきたつもり。それを選手がどう感じたかは分からない。一緒にやった選手たちが何かを感じていてくれたら嬉しい」
受け手がプレーしやすい最高級のパスやポジショニング。一挙手一投足が生きた教材だった。琉球は戦力としてはもちろん、ピッチ内外で選手たちに好影響を与えられると確信し、小野獲得に名乗りを上げたに違いない。かつての札幌が、そうだったように。
札幌でのラストゲームは8月10日の浦和戦。これで赤黒の44番は見納めとなる。今季は左膝痛などでリーグ戦出場はまだないが、コンディションは上向き。練習強度も上がっている。
「何かを伝えたいというか、トレーニングの中で一つひとつのプレーを形として見せてきたつもり。それを選手がどう感じたかは分からない。一緒にやった選手たちが何かを感じていてくれたら嬉しい」
受け手がプレーしやすい最高級のパスやポジショニング。一挙手一投足が生きた教材だった。琉球は戦力としてはもちろん、ピッチ内外で選手たちに好影響を与えられると確信し、小野獲得に名乗りを上げたに違いない。かつての札幌が、そうだったように。
札幌でのラストゲームは8月10日の浦和戦。これで赤黒の44番は見納めとなる。今季は左膝痛などでリーグ戦出場はまだないが、コンディションは上向き。練習強度も上がっている。
「復帰してまだ間もないし、ベンチに入るかも分からない。僕の最後の試合だけど、リーグの中で大事な一戦。そこはシビアに考えている。自分も試合までアピールするが、全力で最後の試合、勝ちにいくだけです」
古巣を本拠地・札幌ドームに迎え撃つ。小野伸二にとって、最高の舞台が残されている。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
古巣を本拠地・札幌ドームに迎え撃つ。小野伸二にとって、最高の舞台が残されている。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部