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「カゼミーロのように中盤で嫌だなと思われる選手に…」京都橘の“必殺仕事人”志知遼大の守備職人ぶり

カテゴリ:高校・ユース・その他

森田将義

2019年07月28日

現在のタイプになったのは京都橘に入学してから。中学時代はサイドハーフで見せ場を作るアタッカー

志知(6番)は守備で存在感を発揮し、京都橘の無失点勝利に貢献した。写真:森田将義

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 「相方の陽太は攻撃が特徴の選手なので、僕は守備的な選手として違う形でチームに貢献するのが役目だと思っている。自分が目立たなくてもチームが勝てればそれで良い」
 
 今でこそ、黒子としての役割に徹するが、中学時代に所属した名古屋グランパスU-15での本職はサイドハーフで自ら仕掛けて見せ場を作る機会も多かった。今のようなタイプになったのは、京都橘に入学し、ボランチをやるようになってから。
 
 米澤監督から、「攻撃は簡単にプレーしなさい。守備の選手だから、そこで本領を発揮しなさい」とアドバイスを受けて、今のプレースタイルにたどり着いた。
 
「今のスタイルをこれから変えるのは難しい。目立たないけど貪欲に戦って、それを評価されたら嬉しい。ブラジル代表のカゼミーロのように、あの人が中盤にいたら嫌だなと思われる選手になりたい」
 
 5歳上の兄である大輝も京都橘のOBで、2012年度の選手権では1年生ながらもベンチ入りを果たし、準優勝を果たしている。兄も弟と同じく守備が持ち味で、地味ながらも効いたプレーでチームの勝利に何度も貢献してきた。弟にとって、憧れの存在でもあり、目標でもある。
 
「お兄ちゃんはこのチームで結果を残している。自分はそれを超えるために橘を選んだので、しっかり超えて優勝を掴みたい」 
 そう口にする通り、狙うは兄以上の成績だ。
 
取材・文●森田将義(サッカーライター)
 
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