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監督も「誰よりも動いている」と絶賛する働きぶり! 米子北の走り勝つサッカーを支えるのは登録メンバー外の選手たち

カテゴリ:高校・ユース・その他

森田将義

2019年07月27日

中村監督が「アイツがマン・オブ・ザ・マッチ」と称える存在も

沖縄入りしてからインターネット通販で取り寄せたというビニール製のプール。練習や試合後のクールダウンにひと役買っている。写真:森田将義

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 ただ、こうした準備をしていても、使う人間が使いこなせなければ意味がない。用意した多数の秘密道具を短い時間の中で活用するためには、計画的にテキパキと動かなければいけないのだ。今大会、米子北が万全のコンディションで試合に挑めているのはメンバー登録から外れ、サポート役に回った選手の貢献抜きでは語れない。
 
 中でも特筆すべきなのは、中村真吾監督が「誰よりも一番動いている。本当に止まっていない。アイツがマン・オブ・ザ・マッチ」と称えるMF石本一樹(3年)だ。備品の管理や試合前の準備を一手に担う存在で、「メンバーにチームの仕事をさせないよう前もって動いている」と話すように宿舎に戻ってからもサポート役の仕事をこなす。特に試合当日の仕事は膨大なため、事前に何度も動きをシミュレーションし、残り2人のサポートメンバーやマネージャーに指示を送る。
 
 ノートにやるべきことを事細かに書き記すマメさも彼の強みで、例えば1回戦では試合途中で氷が足りなくなったため彼の提案で2回戦では氷の量を大幅に増やした。また、疲労回復のために飲む電解水を会場に到着してからだと間に合わないと感じたため、2回戦からは前日の準備に切り替えた。
 
「試合に勝ってくれているのが本当に嬉しい」と笑顔を見せる石本の頑張りはチームメイトも認めており、岡田は「自分たちが休んでいる間も働いてくれているのを見ているので感謝している。その人たちの分まで頑張れるし、頑張ってくれているから試合に集中できる」と口にする。登録の17名だけで戦うのがインターハイではない。石本のような18人目、19人目の選手がいるからこそ、選手は戦える。3回戦以降もチーム一丸となって、米子北らしい走り勝つサッカーで勝利を狙いに行く。
 
取材・文●森田将義(サッカーライター)
 
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