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「牢屋に入っているようなもの」大怪我を乗り越えたフットボーラーたちの物語【小宮良之の日本サッカー兵法書】

カテゴリ:連載・コラム

小宮良之

2019年07月22日

なぜ財前はもう一度奮い立ったのか?

 3度目の試練だった。

「自分として、続けるのはもうきつかった。靱帯をかばうことで、他の箇所も故障していたので。また切ってしまうかもという不安もあった。でも、『10番をやる』とクラブ(ベガルタ仙台)の人が言ってくれて。それだけで、もう一度頑張ろうって思ったんです」

 そして財前は復帰した後、仙台をJ2からJ1へ昇格させる立役者となった。

 サッカー人生に逞しく向き合う姿は、周りの選手も勇気づける。理不尽さとの格闘。サッカー選手なら、共感できる思いがあるのだ。

 以下はバレロンの回想である。

「自分は兄が試合中のタックルで膝を壊され、選手生命を絶たれてしまった。とても辛いはずなのに、兄は気丈に振る舞い、弟の僕を励ましてくれた。その姿が力になったんだ」
 
文●小宮良之

【著者プロフィール】
こみや・よしゆき/1972年、横浜市生まれ。大学在学中にスペインのサラマンカ大に留学。2001年にバルセロナへ渡りジャーナリストに。選手のみならず、サッカーに全てを注ぐ男の生き様を数多く描写する。『選ばれし者への挑戦状 誇り高きフットボール奇論』、『FUTBOL TEATRO ラ・リーガ劇場』(いずれも東邦出版)など多数の書籍を出版。2018年3月には『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューを果たした。
 
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