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英国人記者が紐解くチェルシー指揮官の横顔! ランパードの“素質”はパブリックスクールで培われたものだった!?

カテゴリ:メガクラブ

スティーブ・マッケンジー

2019年07月22日

ランパードは再建にうってつけの人物だ

“ランパード2世”とも呼ばれるマウント(奥)をはじめ、今シーズンのチェルシーは若手にもチャンスがありそうだ。 (C) SOCCER DIGEST

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 ランパードの就任は、非常に難しいタイミングではある。レアル・マドリーに大黒柱(エデン・ハザード)を引き抜かれ、補強禁止処分を受けているため、その代役の確保もできない状態にある。

 しかし、「(補強できないというのは)ある意味でストレスがなくていいよ」と語るランパードの言葉にもあるように、メディアやファンからの余計な声が少ない今こそ、チェルシーは長期的な視野で、再建すべき時なのだ。

 私は、ブルーズ(チェルシーの愛称)が再建を託すならば、ランパード以外の選択肢はありえなかったと思っている。前任者のサッリよりも攻撃的で、アグレッシブなスタイルを信条とし、何よりもクラブを知り尽くしたレジェンドでもある彼の存在は、キーマンとなりうるカラム・ハドソン=オドイやメイソン・マウントといった下部組織あがりのタレントたちにとっても心強いだろう。

 現地時間8月11日に行なわれるマンチェスター・ユナイテッドとのプレミアリーグ開幕戦まで残り約半月――。いきなりの大一番までに“新生”チェルシーはチームとしていかに変貌を遂げているのか。ランパードの手腕も含めて注目したい。

取材・文●スティーブ・マッケンジー(サッカーダイジェスト・ヨーロッパ)

スティーブ・マッケンジー (STEVE MACKENZIE)
profile/1968年6月7日にロンドン生まれ。ウェストハムとサウサンプトンのユースでのプレー経験があり、とりわけウェストハムへの思い入れが強く、ユース時代からサポーターになった。また、スコットランド代表のファンでもある。大学時代はサッカーの奨学生として米国の大学で学び、1989年のNCAA(全米大学体育協会)主催の大会で優勝に輝く。
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